ポートエレン蒸留所は、アイラ島南岸に位置する蒸留所である。
1983年に閉鎖された後、長らく“幻の蒸留所”として知られていたが、
2024年に蒸留を再開し大きな注目を集めた。
また、アイラ島の多くの蒸留所へモルトを供給する
ポートエレン製麦所の存在でも知られている。
ここではポートエレン蒸留所の歴史や特徴を解説する。
●ポートエレン蒸留所とは
ポートエレン蒸留所の基礎データを見てみよう。
・基礎データ、場所

- 蒸留所名:ポートエレン蒸留所
- 英 字:Port Ellen
- 意 味:-
- 創 業:1825年
- 仕込み水:ローリン湖
- 蒸留器 :???
- 現所有者:ディアジオ社
- 輸入元 :MHD モエ ヘネシー ディアジオ(株)
アイラ島の南海岸部にある完全閉鎖された蒸溜所。
1983年に操業を停止してから、設備も取り払われ、完全に閉鎖される。
しかし、2020年から新設備で操業が再開され、復活が待ち望まれている。

・特徴
-経緯
1825年に創業し、1930年に一時閉鎖、
その後ウイスキーブームにより1967年に再開する。
約40年の閉鎖期間を経て、再開後には改築、拡張が行われた。
1973年に蒸留所の隣に巨大な製麦工場を建設する。
そしてウイスキーブームが下火となり、蒸留所は1983年に閉鎖される。
蒸留所の設備はほとんど撤去されたが、製麦工場は稼働を続けた。
2017年にディアジオ社が、約40年ぶりにポートエレンの再開を発表した。
ポートエレンの再開には40年周期みたいなものがあるのだろうか?
-モルトスター(製麦業者)

ポートエレンは蒸留所が閉鎖されている間、製麦工場は稼働を続けていた。
ポートエレン製の麦芽はアイラ島の全ての蒸留所に供給され、
さらにスコットランドや日本へも供給されている。
巨大な工場では、大量に効率良く製麦される。
伝統的なフロアモルティングでは、時間と手間がかかり、バラツキが生じるが、
コンピューター制御による機械化された製法では、バラツキを抑えて、
少人数で安価に大量の麦芽をつくることができる。
顧客蒸留所は、秘伝の製麦レシピを細かく伝えて、要求通りの麦芽を得る。
大麦の種類やピートによる薫香の強さなどをオーダーメイドする。
経済合理性を追求すると、多くの蒸留所が自前で製麦をやらなくなるのである。
製麦業者の顧客はウイスキー蒸留所のみとは限らない。
ビール醸造所も製麦業者から麦芽を購入しているのが実情である。
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●あとがき
ポートエレンの復活は世界中のファンに驚きを与えただろう。
ほとんどの設備を撤去されて、もう再開は絶望的だと思われていた。
しかし、これから出てくる製品は従来のポートエレンとは全くの別物と言える。
1983年の閉鎖前に蒸留にかかわった人はどのくらいいるのか、
40年の間に原料の変化はあるだろう、ニューポットの味を知っている人はいるのか、
昔の設備と新設備の違いは?など、、、
注目度が高いだけに、昔のものと比較されたりするだろうが、
新蒸留所として純粋に楽しんだほうがよいと思う。


