ガリアーノは、1896年に誕生したイタリアのハーブリキュールである。
黄金色に輝く美しい色合いと細長いボトルが特徴で、
約30種類のハーブやスパイスが織りなす複雑な味わいを楽しめる。
現在、日本で正規販売されている主力商品はガリアーノ オーセンティコである。
かつてはバニラの風味が強いリキュールとして知られていたが、
現在は1896年当時のオリジナルレシピをもとにした、
アニスやハーブを主体とする味わいへと回帰している。
ここでは、ガリアーノの特徴や歴史、代表的なカクテルなどの
楽しみ方をわかりやすく解説する。

●ガリアーノとは
ガリアーノは、1896年に誕生したイタリアのハーブリキュールである。
約30種類のハーブやスパイスを使用し、アニスを思わせる爽やかな香りと、
柑橘やスパイスが調和した複雑な味わいが特徴である。
鮮やかな黄金色と細長いボトルは、
ガリアーノを象徴するデザインとして知られ、
世界中のバーで親しまれている。
細長いボトルは通常のボトルの2倍ほどあり、棚に収まりきらない。
それがまた注目を集めるのである。
また、ハーベイ・ウォールバンガーやゴールデン・キャデラックなど、
数々の名作カクテルに欠かせないリキュールとしても有名。
現在、日本では「ガリアーノ オーセンティコ」が正規販売されており、
伝統的なレシピを受け継いだ味わいを楽しめる。
・ガリアーノの特徴

ガリアーノは、約30種類のハーブやスパイスを使用して造られる。
スターアニスやアニス、ジュニパー、ラベンダー、ペパーミント、
シナモン、バニラなど、多彩な原料を組み合わせることで、
奥行きのある香りと味わいを生み出している。
また、原料ごとに浸漬や蒸留の方法を使い分け、
それぞれの個性を引き出した後にブレンドすることで、
複雑で調和の取れた風味に仕上げられている。
ガリアーノを象徴する鮮やかな黄金色と細長いボトルにも意味が込められている。
黄金色は19世紀後半のゴールドラッシュを、
ボトルは古代ローマの円柱をイメージしたデザインとされ、
ブランドのルーツであるイタリアへの敬意を表現している。
・ガリアーノはバニラリキュール?

ガリアーノは「バニラリキュール」と紹介されることがあるが、
現在日本で正規販売されているオーセンティコは、
バニラだけを前面に出したリキュールではない。
オーセンティコは1896年当時のレシピをもとに造られており、
スターアニスやアニスを中心に、ハーブやスパイス、
柑橘などが調和した複雑な味わいが特徴。
バニラの甘い香りも若干感じられるものの、
全体の風味を支える要素の一つとして使われている。
一方、バニラの風味をより楽しめる商品として
「ガリアーノ バニラ」が販売されている。
そのため、現在では「ガリアーノ=バニラリキュール」と一括りにするのではなく、
商品ごとの特徴を理解して選ぶことが大切である。
・商品ラインナップ

ガリアーノの商品ラインナップを紹介する。
日本で以下の2商品だが、本場ではエスプレッソ、アマレット、サンブーカなどもある。
◆ガリアーノ オーセンティコ(Galliano L’Autentico)

ガリアーノ オーセンティコ(Galliano L’Autentico)は、
1896年に誕生したオリジナルレシピを受け継ぐブランドの定番商品である。
「L’Autentico」はイタリア語の定冠詞「la」と「Autentico(本物・正統)」を
組み合わせた名称で、日本では一般的に「オーセンティコ」と呼ばれている。
伝統的な味わいを受け継ぐことを表しているのである。
アルコール度数は42.3%。
ジュニパーベリーやキャラウェイシード、クローブ、カルダモン、
サンダルウッド、スターアニス、シナモン、セージ、タイム、ミント、
ラベンダー、マダガスカル産バニラなど、約30種類のハーブやスパイスを使用。
原料ごとに浸漬や蒸留の方法を使い分け、
それぞれの個性を引き出した後にブレンドすることで、
複雑で奥行きのある味わいに仕上げられている。
現在ではアニスを中心とした爽やかな香りに、
ハーブやスパイス、柑橘が調和したバランスの良い味わいが特徴で、
ロックやソーダ割りのほか、ハーベイ・ウォールバンガーなどの
カクテルにも広く使用されている。
◆ガリアーノ バニラ(Galliano Vanilla)

ガリアーノ バニラ(Galliano Vanilla)は、
バニラの豊かな香りを楽しめるフレーバーリキュール。
アルコール度数は30%で、オーセンティコよりも甘く、まろやかな味わいが特徴。
原料には、ラン科植物バニラオーキッドの果実(バニラビーンズ)を使用。
バニラオーキッドは約25,000種あるラン科植物の中でも、
食用として利用される果実を実らせる数少ない種類として知られ、
世界でも限られた地域で栽培されている。
甘く芳醇なバニラの香りは、デザートカクテルやミルク割り、
アイスクリームなどとも相性が良い。
また、現在のオーセンティコよりもバニラの風味を強く楽しめるため、
かつてのガリアーノの味わいを好んでいた人にもおすすめの一本である。
●ガリアーノの歴史
ガリアーノは、19世紀末のイタリアで誕生したハーブリキュールである。
ブランド名の由来や世界的な人気を獲得した背景、
現在へと受け継がれる伝統をたどる。
・ブランド名はイタリアの英雄に由来

ガリアーノは1896年、イタリアの蒸留家
アルトゥーロ・ヴァッカリ(Arturo Vaccari)によって誕生した。
ブランド名は、第一次イタリア・エチオピア戦争で活躍した
イタリア陸軍のジュゼッペ・ガリアーノ(Giuseppe Galliano)少佐に由来する。
ガリアーノ少佐は1895年、エンデラ砦(Fort Enda Jesus)で約2,000人の兵を率い、
圧倒的に優勢なエチオピア軍を相手に44日間にわたって防衛戦を続けた末に戦死した。
その勇敢な戦いはイタリア国内で広く称えられ、
翌1896年に誕生したリキュールには、その英雄の名が冠された。
ガリアーノを象徴する黄金色は、
19世紀後半のゴールドラッシュに着想を得たデザインとされる。
ブランド公式では、カリフォルニアへ渡ったイタリア人に
祖国を思い起こしてもらいたいという思いが込められていると紹介されている。
また、細長いボトルは古代ローマの円柱をモチーフとしており、
ブランドのルーツであるイタリアへの敬意が表現されている。
・世界で愛されるブランドへ

誕生後のガリアーノは、その個性的な香りと味わいから
イタリア国内だけでなく世界各国へと広まり、
バーに欠かせないハーブリキュールの一つとなった。
1970年代には、オレンジジュースとウォッカを合わせたカクテル
「ハーベイ・ウォールバンガー」の流行によって国際的な知名度が大きく向上。
ガリアーノを代表するカクテルとして定着し、ブランドの人気を支え続けている。
その後、ブランドオーナーの変遷を経る中でレシピの見直しも行われ、
現在のオーセンティコは1896年当時のオリジナルレシピをもとにした味わいへと回帰している。
伝統を受け継ぎながらも、現代のカクテルシーンで親しまれるブランドとして、
世界中で愛されている。
●ガリアーノの楽しみ方
ガリアーノは、約30種類のハーブやスパイスが織りなす複雑な味わいを生かし、
さまざまなカクテルで親しまれている。
中でも世界的に有名なカクテルから、寒い季節にぴったりのホットドリンクまで、
幅広い楽しみ方ができる。
・ゴールデン・キャデラック

ゴールデン・キャデラックは、ガリアーノを代表するデザートカクテル。
ガリアーノにホワイトカカオリキュールと生クリームを合わせて作られ、
なめらかな口当たりと濃厚でクリーミーな甘さを楽しめる。
アルコールの刺激が比較的穏やかで飲みやすく、
食後の一杯やデザート代わりにもおすすめのカクテルである。
・ハーベイ・ウォールバンガー

ハーベイ・ウォールバンガーは、
スクリュードライバー(ウォッカ+オレンジジュース)に
ガリアーノを加えたロングカクテルである。
1970年代に世界的な人気を集め、
ガリアーノの知名度を大きく高めた代表的な一杯として知られている。
オレンジジュースの爽やかな甘みと、
ガリアーノのハーブやアニスの香りが調和し、
初心者でも親しみやすい味わいに仕上がる。
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・オリジナル・ホットショット

オリジナル・ホットショット(The Galliano Hot Shot)は、
ガリアーノ公式サイトで紹介されているホットカクテル。
温かいコーヒーにガリアーノを加え、ホイップクリームを浮かべて楽しむ一杯。
このカクテル発祥の地であるスウェーデンでは、
11月の第3金曜日を、「ナショナル・ホットショット・デー」と制定し、
オリジナル・ホットショットを楽しんでいる。
コーヒーの香ばしさに、ガリアーノのハーブやスパイス、
ほのかなバニラの香りが重なり、寒い季節にもぴったりの味わいとなる。
アイリッシュコーヒーとはひと味違った、ガリアーノならではの個性を楽しめる。
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●まとめ

ガリアーノは、1896年に誕生したイタリアを代表するハーブリキュールである。
約30種類のハーブやスパイスが織りなす複雑な味わいと、
黄金色の美しい酒色、細長いボトルが特徴。
現在の定番商品「オーセンティコ」は、
1896年当時のオリジナルレシピを受け継いでおり、
アニスを中心としたハーブの豊かな香りを楽しめる。
また、バニラの風味を前面に押し出した「バニラ」も展開されており、
好みに合わせて選べる。
ゴールデン・キャデラックやハーベイ・ウォールバンガーなどの
名作カクテルにも欠かせない存在であり、
100年以上にわたり世界中のバーで愛され続けている。
ハーブリキュールに興味があるなら、一度は味わっておきたいブランドの一つである。
●あとがき
ガリアーノがいつ頃からバニラ風味が強くなったのかはわからないが、
現在のオーセンティコはオリジナルレシピに回帰している。
ガリアーノはバニラ風味と覚えている人は意外と多い。
そういう人がオーセンティコを飲むと、「知っているガリアーノではない」と言う。
しかしこれがオリジナルなのである。
この回帰はカクテルにも大きな影響を与える。
ガリアーノを入れてバニラ感を出していたものは、設計を見直すか、
ガリアーノ バニラを使うことになる。
あなたの記憶のガリアーノはどのような風味だろうか。

