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【アイリッシュ・コーヒー】ほろ苦く温かい大人のホットカクテル

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文字数:約1600文字

 心と身体を温め、脳はシャキッとする、それがアイリッシュ・コーヒーである。
冬の寒い日に飲んでよし、食後の口直しに飲んでよしのカクテル。

 これからアイリッシュ・コーヒーのレシピや誕生背景を説明しよう。

アイリッシュ・コーヒー
MarvelousCatによるPixabayからの画像
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●アイリッシュ・コーヒーのレシピ

材料/レシピ

  • アイリッシュ・ウイスキー・・・30ml
  • 砂糖・・・・・・・・・・・・・1tsp
  • 生クリーム・・・・・・・・・・適量
  • ホット・コーヒー・・・・・・・120ml
  1. 生クリームをよく泡立てる
  2. 耐熱グラスに生クリーム以外材料を入れ、ステアする
  3. 生クリームをフロートさせる

 基本的には生クリームとコーヒーを混ぜずに飲む
滑らかな生クリームを追ってコーヒーが口に入ると、
渾然一体となった味わいを得られる。
コーヒーの苦味、砂糖の甘味、生クリームのまろやかさ、
アイリッシュ・ウイスキーの素朴さ。
これらが複雑さと心地よさを与えてくれる。

 主張し過ぎないアイリッシュ・ウイスキーならではの穏やかさが良い。
アルコールが心をあたため、ホットで身体が温まり、
カフェインで脳がスッキリする。

 砂糖はお好みで量を調整してもよい。
ホット・コーヒーは通常アメリカンで作るが、
エスプレッソなど色々試しても楽しい。
ゆっくり味わいたい場合は、熱が逃げにくいグラスを使うことをオススメする。

●アイリッシュ・コーヒー誕生背景

 アイリッシュ・コーヒーは、
1939年にアイルランドのフォインズ空港(現シャノン国際空港)で誕生した。
考案したのは、空港のレストランバーで働くジョセフ・シェリダン

 当時アメリカ-ヨーロッパ間の往来は、アイルランドで給油が必要だった。
アメリカからの便では、長時間のフライトで疲れた乗客が、
給油のためフォインズ空港で待たされる。

 空港ではアイリッシュ・ウイスキーを紅茶に入れたドリンクが提供されていたが、
紅茶よりもコーヒーを好むアメリカ人に合わせたことで
アイリッシュ・コーヒーが誕生した。

欧米飛行ルート

 その後、1952年にサンフランシスコのカフェ経営者ジャック・ケプラー
空港でアイリッシュ・コーヒーを味わう。
ケプラーはこのカクテルを気に入り、
サンフランシスコの店(フエナ・ヴィスタ・カフェ)で提供を始める。
そしてこのカクテルは世界的に有名になるのである。
ちなみに、サンフランシスコでは
『サンフランシスコ・コーヒー』の名で提供されていた。

 現在のシャノン空港には、考案者ジョセフ・シェリダンの名を冠した
『ザ・シェリダン・フード・パブ』があり、
当時のレシピを再現したアイリッシュ・コーヒーが提供されている。

 実は、アイリッシュ・コーヒーの原形は、
19世紀半ばのウィーンだとする説がある。
そのカクテルにはホイップクリームが使われていたとか。

バリエーション

ドルメンネオストーン時代
Julia SchwabによるPixabayからの画像

 バリエーションとして、ベースのアイリッシュ・ウイスキーを
別のスピリッツに替えたものがある。

 スコッチに替えると『ゲーリック・コーヒー』となり、
独特のスモーキーさがコーヒーの苦味にマッチする。

 コニャックに替えると『ロイヤル・コーヒー(カフェ)ロワイヤル)になり、
コーヒーの香りに芳醇さが加わる。

 ラムに替えると『カリビアン・コーヒー』
または『ジャマイカン・コーヒー』になり、
サトウキビ由来の風味が味わえる。
ラムとコーヒー豆を同じ産地に合わせるのも良いだろう。

あとがき

 アイリッシュ・コーヒーの見た目は、白と黒のコントラストが
アイリッシュ・スタウト・ビールに似ている。
黒いビールと白い泡のイメージがあったから、
コーヒーに生クリームをのせる考えに至ったのだろう。
おそらくお酒とコーヒーを合わせるという発想は、
他の人にもあっただろうし、やっていただろう。
その発想に加えて生クリームをのせたことが、
アイリッシュ・コーヒーの素晴らしいところである。

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