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ボトラーズウイスキーとは?意味・特徴と有名メーカーを解説

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文字数:約1800文字

 ボトラーズウイスキーとは蒸留所ではなく、
独立した業者が樽を買い付けて瓶詰めしたウイスキーのことである。
近年は個性的な銘柄が多く、注目を集めている。
ここではその意味と特徴、代表的なボトラーズメーカーを整理する。

 ウイスキーの基本的な定義については、
ウイスキーの定義で詳しく解説している。

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●ボトラーズとは

ボトル
Please Don’t sell My Artwork AS ISによるPixabayからの画像

 ボトラーズとは、蒸留所から樽を購入し、
自社で熟成・瓶詰めして販売する独立系の業者を指す。

 独立瓶詰め業者(インディペンデントボトラー)が、
蒸留所から樽を購入して、独自に熟成、ブレンド、瓶詰、販売している。
インディペンデントボトラーはマーチャントボトラーとも呼ばれる。

 通常、各蒸留所またはそのグループ会社がボトリングしたものをオフィシャルボトルという。
それに対して、独立瓶詰め業者がボトリングしたものがボトラーズブランドである。

 昔のスコットランドでは、
蒸留所が自ら瓶詰して販売することが許可されていなかった
許可されたのは酒税法が改正された1860年のこと。
それまで蒸留所はグループ会社、または販売店などに樽を売り、
購入した店が独自に熟成、瓶詰めして販売していた。

 このような販売業者が複数の蒸留所から樽を購入しブレンドしたことが、
現在のブレンデッドウイスキーが、
様々な蒸留所の原酒を使うようになった背景である。

 ボトラーズメーカーは蒸留所が操業停止や閉鎖する際に、
樽を買い取り、熟成から販売までを行うこともあるため、その役割は大きい。

 ウイスキーの熟成や樽の役割については、
ウイスキーと樽の記事で詳しく解説している。

・ボトラーズウイスキーの特徴

樽
Brigitte WernerによるPixabayからの画像
  • 蒸留所とは別のブランドで販売される
  • シングルカスクなど限定性が高い
  • 個性的な味わいが多い

 ボトラーズウイスキーは、特にスコッチウイスキーで多くられる
種類については、スコッチウイスキーの種類で詳しく解説している。

●有名ボトラーズメーカー

 数多くのボトラーズメーカーがあるが、
代表的なメーカーをいくつか紹介する。
これらの名前が入ったボトルを見かけたら、
ボトラーズブランドだとすぐにわかる。

 代表的なボトラーズメーカーとして、
以下のようなブランドが知られている。

  • ゴードン&マクファイル(Gordon & Macphail)
     1895年に高級食料品店として創業した、スコットランドの老舗メーカー。
  • ケイデンヘッド(Cadenhead)
     1842年創業のスコットランド最古のボトラーズメーカー。
  • ダグラス・レイン(Douglas Laing)
     1948年にブレンデッドメーカーとして兄弟で創業。
     兄が2013年にハンター・レインとして分社。
  • シグナトリー(Signatory)
     1988年にスコットランドのエジンバラで兄弟で創業。
  • ベリー・ブラサーズ&ラッド(Berry Bros. & Rudd)
     1698年創業の英国王室御用達ワイン商が2002年に参入。
  • キングスバリー(Kingsbury’s)
     1989年にスコットランドのアバディーンで創業。
  • ウイスキー・エージェンシー(The Whisky Agency)
     2008年創業のドイツのボトラーズメーカー。
  • サマローリ(Samaroli)
     1968年に創業。イタリアの個人ボトラーがメーカーに。

 ウイスキーの種類や国ごとの違いについては、
世界5大ウイスキーの記事で一覧として整理している。

●あとがき

 ウイスキー関連の本を読むとだいたいが、
蒸留所とそこから出ている銘柄を紹介している。
つまり、オフィシャルボトルが紹介されているのだが、
実際にバーに行くとボトラーズが結構ある。
初心者はウイスキーの銘柄を少し覚えたと思って、
バーへ足を踏み入れると知らないボトルが多数あり、
困惑することがあるだろう。
逆にこんなにも多様なボトルがあるのかと、
うれしくなるかもしれない。
基本のオフィシャルを飲んで、
ボトラーズに視野を広げると新しい驚きが体験できる。
やはりボトラーズの意義は大きい。