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ラフロイグ蒸留所は、アイラ島南岸に位置する蒸留所である。
ヨード香や薬品を思わせる独特の香りと力強いスモーキーさを持つウイスキーで知られ、
アイラモルトを代表する存在のひとつとして高い人気を誇る。
その個性的な味わいは熱心な愛好家を生み出す一方で、初心者にも強い印象を残す。
ここではラフロイグ蒸留所の歴史や特徴を解説する。
●ラフロイグ蒸留所とは
ラフロイグ蒸留所の基礎データを見てみよう。
・基礎データ、場所

- 蒸溜所名:ラフロイグ蒸溜所
- 英 字:Laphroaig
- 意 味:ゲール語で「広い入り江の美しい窪地」の意
- 創 業:1815年
- 仕込み水:キルブライドのダムの水
- 蒸留器 :ストレート型、ランタン型
- 現所有者:ビームサントリー社
- 輸入元 :サントリースピリッツ(株)
アイラ島の南東海岸部にある蒸溜所。
ラフロイグ蒸留所があるキルダルトン地区には、
アードベッグ蒸留所、ラガヴーリン蒸留所がある。
ラフロイグ蒸留所は非常に特殊で個性的である。
ヨード香と言われる薬品臭が強烈なこと、スコッチ史上初の女性蒸留所長、
アイラモルトで唯一の王室御用達が独自性を強めている。

・特徴
-味わい
強烈な薬品臭さの中に、ほのかな甘さがあり、一度ハマると抜け出せなくなる。
他のアイラモルトのピート香とはひとあじ違い、独特の風味がある。
ラフロイグで使用されるピートは蒸留所の敷地内で採取している。
海に近いことで、海藻や水ゴケを多く含んだピートがヨード香を与える。
また、再留液のミドルカットを長く取ることで、
後半に出てくるスモーキーフレーバーを多く得ている。
これにより、さらに独特の香りが強調される。
熟成樽はファーストフィルのバーボン樽しか使わないのもこだわりのひとつである。
ヨード香の中に感じる甘さはバーボン樽由来のものであり、この組み合わせが絶妙。
-女性蒸留所長

ベッシー・ウイリアムソン氏は1954~72年まで、
ラフロイグ蒸留所の所長兼経営者を務めた。
1932年、ベッシーは3か月間の臨時アルバイト契約で
ラフロイグ蒸留所を訪れた。
最初は特にウイスキーに興味があったわけではないが、
仕事ぶり評価されて、本採用となった。
当時の蒸留所長であるイアン・ハンター氏はベッシーの能力を高く評価し、
ウイスキー造りのノウハウをすべて授けた。
そして、ベッシーは1954年にスコッチ史上初となる女性蒸留所長となる。
ラフロイグの伝統的製法を守ることを重視し、
その姿勢は現在に受け継がれている。
他の蒸留所ではほとんどやらなくなったフロアモルティングも継続している。
ピートは敷地内のもの、
樽はファーストフィルのバーボン樽しか使わないことも徹底している。
-王室御用達

1994年に英国のチャールズ皇太子によって、
王室御用達(ロイヤルワラント)の認定を受けてた。
チャールズ皇太子もラフロイグ独特の味わいにハマってしまったということである。
これにより皇太子の王室御用達の紋章をラベルに印刷することができるようなった。
アイラモルトウイスキーではラフロイグが唯一である。
ちなみに、他の王室御用達は、ブレンデッドの「ロイヤルハウスホールド」、
ハイランドモルトの「ロイヤルブラックラ」、「ロイヤルロッホナガー」である。
●あとがき
ピートが強いものは他にもあるが、ラフロイグは独特である。
最初は驚くが、一度ハマると中毒性があり、また飲みたくなる。
絶妙なバランスで成り立っている味わいは、他のウイスキーではなし得ない。
これほどの個性は、凄まじい魅力になるということだろう。


