世界の貿易事情が大きく変化した2025年。
ウイスキーの販売量にもその変化は表れているのだろうか。
世界のウイスキーの販売量ランキングと、その推移をグラフで見てみよう。
データはイギリスのDrinks Internationalのものを基にした。
1ケースは9リットルで、以下の単位は百万ケースである。
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●ウイスキーの販売量ランキング2025

こちらが2025年の販売量TOP10である。
TOP10のうち6ブランドがインディアンウイスキーである。
アメリカンが2ブランド、スコッチとアイリッシュが各1ブランドである。
前年の順位に注目すると首位が入れ替わっている。
McDowell’sは6年連続1位だったが遂にその席を奪われてしまった。
2025年のランキング1位はRoyal Stagである。
インディアンウイスキーのRoyal Stagは増加の勢いが強い。
パンデミックのよる2020年の減少以外、
2007年から毎年販売量を増やしており、2025年も5%の伸びである。
このままいけばウイスキーの最高販売量を更新する日も近いかもしれない。
2位のMcDowell’sは首位を明け渡したとはいえ、
高い販売量を維持している。
6年間首位だった実績は伊達ではない。
2025年は前年比1%マイナスである。
3位との差も大きく、上位2ブランドの争いは続きそうだ。
3位はOfficer’s Choiceである。
前年5位からの2ランクアップだが、ポジティブな理由ではない。
他のブランドが大きく減少したためである。
Officer’s Choiceも前年比マイナス3%であり、減少傾向にある。
過去に世界最高販売量3470万ケースを達成したが、今は減少が止まらない。
4位はJohnnie Walkerである。
スコッチ最強のJohnnie Walkerは順位は変わらず4位だが、
販売量は前年比マイナス6%である。
これは3年連続の減少であり、苦戦が見てとれる。
5位のImperial Blueは前年3位からの2ランクダウンである。
減少幅も11%とかなり大きい。
オーナーがフランスの世界的酒造メーカーPernod Ricardから、
インド国内大手酒類メーカーTilaknagar Industriesに変わった。
オーナー変更が今後どのように影響するのか見守りたい。
アメリカンNo.1のJack Daniel’sが6位である。
前年比マイナス5%であるが、単独6位なので、順位は安定している。
7位はアイリッシュの雄Jamesonである。
前年比プラス3%と堅実な増加である。
8位のRoyal Challengeは前年11位からの3ランクアップ。
前年比プラス16%の強い伸びをみせる。
この勢いが続けば7位争いの集団から抜け出せるかもしれない。
9位はJim Beamである。
前年比マイナス4%で、順位は8位から1ランク落としたが、
1000万ケース付近をキープしている。
10位はBlenders Prideである。
順位は1つ落としたが、販売量は前年と変わらず。
ただし、下位に凄まじい勢いのブランドが接近中なので、
Blenders Prideが来年TOP10入りできるかはわからない。
●ウイスキーの販売量 推移

TOP10ブランドの10年間の販売量グラフである。
今回首位となったRoyal Stagの勢いがよくわかる。
同じRoyalを冠するRoyal Challengeも勢いがある。
オーナーは別なので特に関係ないのだが。
3位争いの3ブランドは一緒に減少傾向である。
いち早く立て直すのはどのブランドだろうか。
●ウイスキーの販売量 数値データ

TOP20までの販売量データである。
販売量を伸ばしたのは20ブランド中8ブランド。
減少したのが11ブランド、横ばい1ブランドである。
2025年は厳しい年だったことがわかるだろう。
やはり気になるのがIconiq Whiteである。
前年16位だったが、一気に11位にまで上昇している。
前年比プラス116%という急成長である。
1000万ケース目前であり、この勢いが続けばTOP10入りは確実である。
このブランドからはまだまだ目が離せそうにない。
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●あとがき
2025年は首位が変わるという変化の年となった。
インディアンウイスキーが販売量を引っ張っているのは間違いない。
消費意欲旺盛な国内市場を満たすことが第一であり、
わざわざ海外に販路を拡大する必要性はまだないのだろう。
大国インドの国内市場が満たされることはあるのだろうか。

