2025年は世界貿易に大きな変化があった。
そのなかでスコッチの販売量はどうなったのか。
スコッチ販売量ランキングと、その推移をグラフにまとめたので見てみよう。
データはイギリスのDrinks Internationalのものを基にした。
1ケースは9L(750mlx12本)で、以下の単位は百万ケースである。
まとめたデータをお求めの方はこちら。
●スコッチウイスキーの販売量ランキング2025

こちらがスコッチ販売量ランキングTOP10である。
相変わらずTOP3は動かないが、4位以下に動きがある。
では順番に説明しよう。
1位のJohnnie Walkerを脅かすブランドはない。
17年連続の1位であり、それはまだまだ変わらないだろう。
2位はBallantine’sも変わらずの順位である。
1000万ケースの大台に手が届きそうで届かない。
あと一手、何かが足りないようだ。
3位はChivas Regalである。
2022年には500万ケースを超えたのだが、そこがピークだった。
現状を突破するきっかけがほしいところである。
4位のBlack&Whiteが2ランクアップである。
今回の20銘柄中二桁成長は3銘柄のみ。
その一つがBlack&Whiteである。
ブラジル、フランスで販売を伸ばしたことが効いている。
5位はWilliam Lowson’sで前年順位をキープした。
販売量も前年とほぼ変わらず、320万ケースである。
前年9%減だったが、それを取り戻せていない。
6位はDewar’sで2ランクダウン。
2022年をピークに、緩やかに減少している。
販売量を維持しているだけでは4位争いは勝ち抜けない。
7位はWilliam Peelである。
前年はデータが間に合わず、エントリーできなかったが、
実力としてはTOP10入りするのである。
しかし、販売量は減少傾向にあり、まだ下げ止まっていない。
8位のLabel 5は1ランクダウン。
Label 5も緩やかな減少を続けており、上昇の機運が見えない。
販売量を微減・維持にとどめるのが精一杯という感じである。
9位のJ&Bも1ランクダウンである。
販売量の減少傾向はいまだとまらず、前年比で8%も減少している。
苦戦はまだまだ続きそうだ。
10位はSir Edward’sで1ランクアップ。
前年は11位で惜しくもTOP10入りならずだったが、
2025年は5%の成長を見せた。
販売が低迷するスコッチブランドのなかでも、
増加傾向にあるのがSir Edward’sである。
これからも期待したい。
●スコッチウイスキーの販売量 推移

TOP10ブランドの10年間の販売量グラフである。
Johnnie Walkerがダントツなのだが、3年連続で減少している。
もう少しで2000万ケースを割りそうである。
スコッチNo.1ブランドのこれからの戦略が気になる。
Ballantine’sは1000万ケース目前で足踏みしている。
ただし、高い位置をキープしており、1000万ケース突破も近いのかもしれない。
3位以下は混戦なので拡大してみてみよう。

注目なのが、Black&WhiteとSir Edward’sである。
多くがキープや減少するなか、上昇傾向にあるのがこの2銘柄である。
このまま成長を続ければ混戦状態のランキングにも変化が期待できる。
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●ウイスキーの販売量 数値データ

このデータには販売量が100万ケースを超えたブランドのみがエントリーされる。
2025年は20ブランドがエントリーされた。
前年比で二桁成長したのは3銘柄で、
Black&White、Old Parr、Teacher’sである。
難しい情勢でも成長できることを証明している。
前年比5%以上の銘柄は2つで、
Sir Edward’sとThe Glenlivetである。
The Glenlivetはシングルモルトで唯一100万ケースを達成している。
以前はシングルモルトでGlenfiddichもエントリーされていたが、
この2年はデータ提供がない。
前年から大きく減少したのが、White HorseとPassportである。
White Horseは20%近い増減を繰り返している。
Passportは2022年のピークから半分以下に減少している。
100万ケースを切ればランキングの対象外となってしまう。
2026年がどうなるのか気になるところである。
まとめたデータをお求めの方はこちら。
●あとがき
ランキングに入っているものの多くが日本でも飲める。
逆に日本ではなかなか見かけないにもかかわらず、
これほどの販売量を誇る銘柄がまだまだある。
広く深いスコッチの凄みの感じることができる。

