文字数:約1600文字
ジャパニーズウイスキーは、
スコッチの製法をベースに発展してきたウイスキーであり、
種類もモルト・グレーン・ブレンデッドに分類される。
一方で、近年は「ジャパニーズウイスキー」の定義や表示基準も整備されており、
その理解も重要になっている。
ここでは種類ごとの違いと特徴を整理する。
●ジャパニーズウイスキーの種類とは

ジャパニーズウイスキーの種類は、
「モルト・グレーン・ブレンデッド」の3つに分類される。
それぞれ原料や製法が異なり、味わいや位置づけにも違いがある
スコッチをお手本にして、日本人好みに造り上げらえてきた。
特徴としては1社内でタイプの異なる原酒を多数造り、それらをブレンドする。
スコッチに比べて全体的にピート香は少なく、繊細な味わい。
アジア北東部と日本に生息するミズナラの木の、
北海道産(ジャパニーズオーク)を樽に使用したものもある。
ジャパニーズウイスキーの表示基準については、
近年ガイドラインが整備されている。
ジャパニーズウイスキーの基本的な定義については、
ウイスキーの定義で詳しく解説している。
・ジャパニーズウイスキーの種類一覧
- モルトウイスキー :大麦麦芽を原料とするウイスキー
- グレーンウイスキー :トウモロコシなど穀物を原料とするウイスキー
- ブレンデッドウイスキー:モルトとグレーンを混ぜたウイスキー
●モルトウイスキー

モルトウイスキーは、大麦麦芽のみを原料として造られるウイスキーである。
大麦を発芽させた大麦麦芽のことをモルトという。
大麦麦芽(モルト)のみを原料とし、
単式蒸留器(ポットスチル)によって蒸留された、
木樽で最低3年間熟成させたウイスキー。
さらにモルトウイスキーは、
シングルモルト、シングルカスク、ブレンデッドモルトに分けられる。
- シングルモルト
単一の蒸留所で造られた原酒同士をブレンドしたもの。
蒸留所や作り手の個性が出やすい。 - シングルカスク
一つの樽からボトリングされたもの。
カスクは樽の意味。
樽ごとの異なる個性が出やすい。 - ブレンデッドモルト
複数の蒸留所で造られた原酒をブレンドしたもの。
以前はヴァッテッドモルトと呼ばれていたが、
2005年からブレンデッドモルトの表記に変更され始める。
ブレンダーの個性が出やすい。 - ピュアモルト
ブレンデッドウイスキーのことで、日本でのみ使用されている表現。
複数の蒸留所で造られた原酒をブレンドしているが、グレーンはブレンドせずに、
モルト原酒のみをブレンドしていることを強調するためにピュアモルトと表現している。
つまり、ブレンデッドモルト=ヴァッテッドモルト=ピュアモルトである。
●グレーンウイスキー

グレーンウイスキーは、
トウモロコシなど穀物を原料として造られるウイスキーである。
グレーン(Grain)は穀物の意味。
トウモロコシや小麦など、モルト以外の穀物を原料とし、
連続式蒸留機によって蒸留されたウイスキー。
クセがなく、さっぱりとした味わい。
シングルモルト同様に、シングルグレーンもあるが数は少ない。
●ブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーは、
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜて造られるウイスキーである。
ブレンレッドはモルトの個性を残しつつ、
グレーンによってまろやかにバランスがとれている。
関連記事 ↓

●あとがき
日本の特徴として1社内で様々な原酒を造り、ブレンドすると書いたが、
国内他社の原酒はほとんど使われない。
基本的に大手メーカー内の別蒸留所原酒をブレンドしており、自社完結している。
最近ようやく国内で原酒交換がされるようになってきた。
スコットランドでは当たり前に行われていることである。
他社と原酒交換することで、これまでよりも幅の広い製品ができあがる。
ジャパニーズウイスキーの定義も決まり、
これからますます原酒交換が活発になるだろう。
今後ジャパニーズウイスキーがどのように展開していくのか、目が離せない。



