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ウイスキーの歴史【日本】|日本初から世界的評価までをわかりやすく解説

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文字数:約2000文字

 ジャパニーズウイスキーは、スコッチを手本として、
日本で独自に発展してきた蒸留酒である。
20世紀初頭に本格的な製造が始まり、
現在では世界的な評価を受けるまでに成長した。

 日本にウイスキーが伝わって150年以上経つ。
そして日本でウイスキー造りが始まって100年となる。
これまでの日本ウイスキーの歴史を年表にまとめた。

 ウイスキーの定義や種類については、
ウイスキーの定義で詳しく解説している。

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●日本初のウイスキー

ジャパニーズウイスキー
holdosiによるPixabayからの画像

 日本で本格的なウイスキー製造が始まったのは20世紀初頭であり、
1923年に山崎蒸溜所が建設されたことが大きな転機となった。
その後、日本独自の製法と品質が確立されていく。

 種類については、ジャパニーズウイスキーの種類で整理している。

●ジャパニーズウイスキーの歴史

 日本のウイスキーの歴史は輸入から始まり、国内生産を経て、全国展開する。
世紀を分けて日本のウイスキーの歴史を見てみよう。

・19世紀

 19世紀の日本では西洋文化の流入とともに蒸留酒の知識が伝わり、
ウイスキー製造の基盤が整えられた。

  • 1853年(嘉永6年)
     アメリカのペリー来航。浦賀で幕府役人にウイスキーを振舞う。
     日本史上、初めてウイスキーが文献に登場
  • 1859年(安政6年)
     横浜、長崎開港。外国人向けに洋酒の輸入が始まる。
     トーマス・グラバー長崎に来航。
  • 1868年(明治1年)
     明治維新。
  • 1871年(明治4年)
     横浜山下町カルノー商会、猫印ウイスキー(尾張丸壜)を輸入。
  • 1873年(明治6年)
     岩倉具視使節団、欧米から帰国。
     土産として「オールドパー」を持ち帰る。
  • 1899年(明治32年)
     鳥井信治郎、鳥井商店を開業(寿屋創業)。
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・20世紀前半

ゼロ戦
brands amonによるPixabayからの画像

 20世紀前半には本格的な国産ウイスキーの製造が始まり
日本独自のウイスキー文化が形成された。

  • 1906年(明治39年)
     鳥井商店が寿屋洋酒店に改称。
  • 1918年(大正7年)
     竹鶴政孝、ウイスキーの製法を学ぶためスコットランドに留学(~1920年)。
  • 1923年(大正12年)
     関東大震災。
     寿屋、本格ウイスキーの製造を目指して山崎蒸留所を建設
  • 1929年(昭和4年)
     日本初の本格ウイスキー「サントリーウヰスキー(白札(しろふだ))」を発売。
  • 1934年(昭和9年)
     竹鶴政孝、北海道余市に大日本果汁を設立
  • 1940年(昭和15年)
     大日本果汁、第1号ウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売。
  • 1945年(昭和20年)
     終戦。
  • 1949年(昭和24年)
     級別制度でウイスキーは、
     1級、2級、3級を原酒混和率30%以上、5%以上、それ以外で分類。
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・20世紀後半

錦鯉
JürgenによるPixabayからの画像

 20世紀後半には国内市場の拡大とともに品質向上が進み、
ジャパニーズウイスキーの基盤が確立された。

  • 1952年(昭和27年)
     大日本果汁からニッカウヰスキーに変更。
     若鶴酒造、富山でウイスキー製造開始。
  • 1960年(昭和35年)
     本坊酒造、山梨にウイスキー蒸留所を開設。
  • 1963年(昭和38年)
     寿屋、社名をサントリーに変更。
     ニッカ、カフェ式蒸留機を西宮工場に導入。
  • 1969年(昭和44年)
     ニッカ、宮城県仙台市に宮城峡蒸溜所を開設。
  • 1971年(昭和46年)
     ウイスキーの貿易が完全自由化。
  • 1973年(昭和48年)
     サントリー、白州蒸溜所を開設。
     キリン・シーグラム社、富士御殿場蒸溜所設立。
  • 1983年(昭和58年)
     笹の川酒造、福島でウイスキー製造開始(免許取得は1946年)。
  • 1984年(昭和59年)
     江井ヶ島酒造、ホワイトオーク蒸溜所操業(免許取得は1919年)。
  • 1985年(昭和60年)
     本坊酒造、マルス信州蒸溜所操業(免許取得は1949年)。
  • 1989年(平成1年)
     酒税法の大幅改正により、級別制度廃止
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・21世紀

 21世紀には国際的な評価が高まり
ジャパニーズウイスキーは世界的なブランドとして確立された。

  • 2006年(平成18年)
     酒税法改正。
     種類は4分類、17品目となり、ウイスキーは蒸留酒類に区分される。
  • 2008年(平成20年)
     ベンチャーウイスキー、秩父蒸留所稼働。
  • 2011年(平成23年)
     本坊酒造、マルス信州蒸溜所が生産を再開。
  • 2016年(平成28年)
     長濱浪漫ビール、長濱蒸溜所操業。
     堅展実業、厚岸蒸溜所操業。
     ガイアフローディスティリング、静岡蒸溜所操業。

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●あとがき

 国税庁のデータによると、令和3年1月1日から10月31日までに、
ウイスキーの酒類等製造免許を新規取得した製造者数は約20ある。
ジャパニーズウイスキーの定義も決まり、数年後には様々な国産ウイスキーを味わえるだろう。
蒸溜所が増えると国産ブレンドの幅が広がり、まだまだウイスキーの伸びしろはある。
全国各地でウイスキーが造られることを考えると、期待が膨らむ一方だ。