ハイランドパーク蒸留所は、スコットランド北部のオークニー諸島にある蒸留所である。
1798年創業の歴史を持ち、オークニー産のヘザーピートを使用した独自の香味で知られている。
華やかな甘みと穏やかなスモーキーさを併せ持つ味わいは、
多くのウイスキーファンから高く評価されている。
ここではハイランドパーク蒸留所の歴史や特徴を解説する。
●ハイランドパーク
まずはハイランドパークの基礎データを見てみよう。
・基礎データ、場所

- 蒸留所名:ハイランドパーク蒸留所
- 英 字:Highland Park
- 意 味:ハイパーク、パークヒルと呼ばれる場所に建てられため
- 創 業:1798年
- 仕込み水:カティーマギーの泉、クランティットの湧水
- 蒸留器 :ストレート型
- 現所有者:ハイランド・ディスティラーズ社(親会社:エドリントン・グループ)
- 輸入元 :三井物産(株)
オークニー諸島のメインランド島にある蒸留所。
レンガ造りの蒸留所が重厚な雰囲気を醸し出している。
北緯59度にあるスコットランドで最北端。
「オークニー」はノース語(ヴァイキングの言葉)で、
「アザラシの島」という意味。
もともとヴァイキングの領土であったため、
英国よりも北欧意識のほうが強いといわれている。

・特徴
-味わい
蜂蜜のような甘さに、ほどよい塩気がアクセントとなり、心地よい味わい。
スモーキーさもあり、高い次元でバランスがとれている。
ハイランドパーク蒸留所は使用するピートの土地を所有している。
オークニーは風が強く、大きな樹木が育ちにくいため、
相対的にヘザーが多くなる。
ピートとして堆積する層にもヘザーの割合が多くなる。
ヘザーを多く含むピートは麦芽に、
華やかで蜂蜜のような香りの与える要因となる。
オークニーのピートは本土やアイラ島のもの(数万年)に比べて、
堆積年数が若い(約1万6000年)。
ピートの取り方にも特徴があり、
取り出す深さを3つに分けて混ぜ合わせている。
一番上の層はフォッグ(Fogg)と呼ばれ、
表面のすぐ下のヘザーやその根っこが多く含まれている層。
少し深い層はヤーフィー(Yarphie)と呼ばれ、色が濃く、
かたく締まっていて、煙が少なく、火力が強い層。
最も深い層はモス(Moss)と呼ばれ、石炭に似た、堆積物が圧縮された層。
このようにピート層の深さにこだわるのは珍しい。

-密造者(スマグラー)
ハイランドパーク蒸留所は密造所跡地に建てられている。
イングランドによる重税から、北の果てまで逃れてきた密造者は
オークニーで酒造りを始める。
しかし、オークニーでも収税官による査察は行われていた。
教会で牧師を務めるマグナス・ユウンソンは、密かに酒造りを行っていた。
教会の説教壇の下に密造酒を隠し、査察をかわしていた。
真実は定かではないが、マグナスを捕まえたロバートソン収税官が
ハイランドパーク蒸留所を建てたといわれている。
密造所を再利用したのか、新設したのかは謎である。
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●あとがき
オークニー諸島が北欧寄りだと言うのは、
ハイランドパークが北欧神話を題材に商品を出していることからも感じられる。
「ヴァルキリー」などレジェンドシリーズは、どれも美味しいかった。
今後の商品にも期待が持てる。


