ウイスキーのつくり方

HOME

文字数:約700文字

 ウイスキーの製造工程は、製麦、糖化、発酵、蒸留、熟成に分けられる。
各工程の中身を見てみよう。

蒸溜所
Alfred KoopによるPixabayからの画像

関連記事 ↓

製麦

モルト
uirá uiráによるPixabayからの画像

 麦芽をつくる工程。
麦を水に浸し、空気を与えながら発芽を促す。
発芽することで発酵に必要な酵素が生成される

 ある程度発芽したら、生長を止めるために乾燥させる。
乾燥時に、燃料としてピートなどが使われる
乾燥後の麦芽から芽を取り除く。

関連記事 ↓

糖化

 麦芽を粉砕し、温水と合わせて糖化槽へ投入する。
麦芽中の酵素により、デンプンは糖へと分解される

 糖化後、ろ過して麦汁を抽出する。
ろ過後の麦汁を次の発酵工程で酵母が働けるように、冷却する。

発酵

 麦汁を発酵槽に移し、酵母を加える。
酵母の働きで糖分がアルコール分解される
発酵することでアルコール度数は7~9%になり、この液体をもろみ呼ぶ。

蒸留

ポットスチル
Frank LiebmannによるPixabayからの画像

 もろみを単式蒸留器(ポットスチル)に移して、蒸留する。
モルトウイスキーの場合は、主に2回蒸留される。
これにより無色透明、アルコール度数65~70%の液体が得られる。

関連記事 ↓

熟成

熟成樽
Reinhard ThrainerによるPixabayからの画像

 生成された液体に加水してアルコール度数を整える(60%前後)。
木樽に詰めて、貯蔵・熟成させる。

関連記事 ↓

あとがき

 ウイスキーは熟成期間が長く、それ以外の工程は時間割合では1%以下である。
人の手が介在できる時間がこんなに短い製品は、どの業界でもみかけない。
ウイスキーのつくり方を大まかに知ったら、ぜひ蒸留所見学に足を運ぶことをオススメする。
現場の人たちの声を聞くことで、より理解を深め、さらなる魅力に気づかされるだろう。



Amazon プライム対象