図解■ 酒類の消費動向について

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文字数:約1700文字

 総務省の家計調査データから、酒類の消費動向をまとめた。
2019年と2021年のデータを比較することで、新型コロナの影響も見えてくる。
そして、各酒類の年間消費が季節にどう変化するのかも見てみよう。

酒類購入金額の推移と外食費(飲酒代)の推移

 家計調査で、家計支出を二人以上の世帯から集計したデータである。
単身世帯の月別データはないが、近い傾向になると考える。

・酒類の購入金額推移

酒類購入金額推移
グラフ

 コロナ前後で比較すると、2021年のほうが購入金額が増えている
これがよくいわれる巣ごもり需要というものなのだろう。
外食できなくなったので、家飲みにシフトした結果である。

 2021年9月は緊急事態宣言により不要不急の外出を控えたため、
購入金額が少ないが、その反動で10月に大幅な増加か見られる。

 年間を通してみると、12月が一番購入金額が多いのは変わっていない。

・外食(飲酒代)の推移

飲酒代推移
グラフ

 データには外食費があり、和食やそばやハンバーガーなどの項目の中に飲酒代もある。
コロナ前後では、一目で2021年の少なさがわかる。
少ない中でもさらに緊急事態宣言の9月は最も少ない。

 年間を通してみると12月が一番飲酒代が多くなるのは変わっていないようだ。
2019年のデータでは、年末の12月、年度末の3月、新年の1月が多い。
12月や3月は別れの季節なので、送別会などをするのだろう。
日本の文化として、節目には飲み会をするのがこれまでの習わしだったのだろう。

各酒類の購入金額推移

 データは酒類を清酒、焼酎、ビール、ウイスキー、ワイン、発泡酒・ビール風アルコール飲料、
チューハイ・カクテル、その他の酒、の8種に分けられている

酒類推移
グラフ

・清酒

清酒推移
グラフ

 清酒は、コロナに影響が少なく、前後で大きな変化がない
年間の増減率は100.2%である。
12月に購入金額が急増するのは、年末年始に向けて買い込むのだと考える。
新酒やひやおろしが販売される時期でも、大きな変化はみられない
日本酒の消費量が減り続ける中、年末以外にも購入が増える時期があればよいのだが。

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・ワイン

ワイン推移
グラフ

 ワインは、巣ごもり需要で購入金額が増えている。
年間の増減率は110.4%と1割増えている。
11月はボジョレーの影響なのだろうか
12月に増えるのは他のお酒と同様の傾向である。

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・ビール

ビール推移
グラフ

 ビールは、年前半は巣ごもり需要により購入金額が増えているが、後半に失速している。
年間の増減率は106.0%である。
通して見ると、夏に向けて購入金額が伸びていくのと、12月に急増する傾向は変わらず。
他のお酒と比べて、ビールは一年間の増減が激しい。
冬はビール消費が落ちるが、12月は年末年始の買いだめをしているのだろう。

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