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スイーツやおつまみに最適のラムレーズンが自宅で超カンタンにつくれる。
アイス、ヨーグルト、チョコレート、パンケーキに混ぜれば味わいがワンランク上がる。
超簡単レシピ、時短レシピ、こだわりたい人に向けて
レーズンの種類やラムの種類を紹介する。
自宅で気軽につくってみよう。
![ラムレーズン](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2023/02/easter-g78aba6503_640.jpg)
●本格ラムレーズンの超簡単レシピ
①レーズンを湯通しして、②ラムに漬けるだけ。
この2工程で本格的なラムレーズンができる。
・用意するもの
- レーズン
- ラム
- 容器
・つくり方
- レーズンを湯通しし、水分をふき取る
レーズンはオイルコーティングされているため、熱湯で油を落とす。
湯通しは30~60秒くらいでよい。
表面の油を落とすことでラムが浸み込みやすくなる。 - 容器にレーズンを入れ、ラムを注ぐ
ラムはレーズンが浸るくらいまで注ぎ入れる。
1週間くらいでレーズンにラムが浸透し、食べ頃となる。
容器がない場合は、ジップロックなどのビニール袋でもよい。
ラムを節約したい場合も、ビニール袋で密閉してレーズンにラムが行き渡らせればよい。
レーズンを湯通しした後の水分は腐敗の原因となるため、しっかりふき取ること。
度数の高いラムを使っているので、雑菌は繁殖しないと思っている人もいるが、
水分量が多いとアルコール度数が下がり、危険性が増す。
保存期間は冷暗所で半年以上は保つ。
アルコール度数がしっかりキープできていれば、1年以上でも問題なく味わえる。
●時短レシピ
レーズンはオイルコーティングされていないものも売っている。
原材料名にオイルがないものを選べば、そのままラムに漬けるだけ完了する。
レーズンにラムが浸透するまで1週間も待てない場合は、
レーズンにフォークや爪楊枝で穴をあけてやると浸透が速くなり、数時間で食べ頃となる。
●レーズンについて
![レーズンの種類](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2023/02/raisins-g53840e856_640.jpg)
レーズンは主に種なしの白ブドウを乾燥させて作られる。
天日で乾燥させることにより、ブドウ糖とアミノ酸が結合し、
メイラード反応によって褐色となる。
慣れてきたら、レーズンをこだわってみるのも面白い。
・レーズンの栄養素
レーズンは乾燥されることにより、ブドウの栄養素が凝縮している。
主な栄養素として、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウム、鉄分、
抗酸化物質(ポリフェノール、カロテノイドなど)、食物繊維などがある。
・レーズンの種類
主なものを3つ紹介しよう。
- カリフォルニアレーズン
- サルタナレーズン
- グリーンレーズン
・カリフォルニアレーズン
スーパーなどで見かけるのはだいたいカリフォルニアレーズンである。
種なしブドウを天日干しでしっかり乾燥させたもので、
濃い茶褐色で、濃厚な甘さと風味がある。
・サルタナレーズン
カリフォルニアレーズンよりも天日干しの時間が短いもの。
少し水分が残っているため、柔らかい食感がある。
色は明るめで、すっきりとした甘さがある。
トルコ産のものが多い。
・グリーンレーズン
種なしブドウを日陰干ししたもの。
日に当てないことで緑色を維持したまま乾燥させている。
やや酸味があり、甘味とのバランスが良い。
中国産のものが多い。
●ラムについて
最初はド定番のマイヤーズを使うことがオススメである。
マイヤーズなら200mlの少量サイズもあり、お試しにはちょうどよい。
![](https://www.alcholog.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
慣れてきたらラムの種類にもこだわりたい。
マイヤーズはダークラムである。
以下のようなものを試してみてはどうだろうか。
・ホワイトラム
樽で熟成されていないラム。
すっきりとしたクリアな味わい。
風味はダークラムほど強くない。
レーズンの味わいを活かして、アルコール感を付け加える。
オススメは、マイヤーズ ホワイト、バカルディ スペリオールが使いやすい。
・スパイスドラム
バニラなどのスパイスを使い、香り付けされたラム。
ラムレーズンの香りに複雑さを与えることができる。
オススメは、キャプテンモルガン スパイスド。
・アグリコールラム
原料であるサトウキビの搾り汁をそのまま使って造られたラム。
野性味のある味わいで、刺激的なラムレーズンができる。
オススメは、トロワ・リヴィエール ブラン。
![](https://www.alcholog.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
・その他
その他のスピリッツにも挑戦してみよう。
ブドウを原料とするブランデーはレーズンとの相性抜群である。
アイラモルトを使えば、スモーキーなウイスキーレーズンができる。
テキーラなら、原料であるアガベの風味をまとった一風変わった風味になる。
ジンでは、ジュニパーの香りと多くのボタニカルが意外にレーズンと合う。
![](https://www.alcholog.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
スピリッツは蒸留酒のためアルコール度数が高いが、
日本酒やワインなどの醸造酒はアルコール度数が低いので注意が必要。
上記したが、乾燥しているとはいえレーズン自体が水分を持っているので、
アルコール度数が下がってしまうのである。
醸造酒ではアルコール度数がさらに下がると、腐敗の危険性が高まる。
●あとがき
アイスにラムレーズンを混ぜただけで高級感が増す。
市販のラムレーズンに物足りなさを感じている人は、ぜひ自作してみてほしい。
こんなに簡単に美味しく作れるのである。
大量に作り置きしておけば、色々と重宝するだろう。
ぜひ、試していただきたい。