日本酒のマナー

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文字数:約1600文字

 飲み会などで日本酒を飲む際は、マナー違反をしないように注意が必要である。
細かいマナーを知る必要はないが最低限のことは心得ておきたい。

●マナー

・注ぐとき

 徳利を持つ手(左右どちらでも良い)の甲が上を向くようにする。
 日本酒に限らず、ビール瓶やペットボトルでも持つ手の甲が上に向くようにするのが、
 人体の仕組みとしては順動である。
 あいたもう一方の手は徳利の底辺りに軽く添える

 盃と徳利を接触させないようにする。
 量は盃の8割くらいで良い。
 なみなみ注ぐのは良くない(マナー違反)。

 手の甲を下に向けるのを逆手注ぎといい、失礼にあたるので注意する(マナー違反)。
 人体の仕組みとしても逆動になってしまう。

・受けるとき

両手で受ける
eungyo seoによるPixabayからの画像

 お酒を勧められたら盃の空にしてから受ける。
 盃を片手で持ち、もう一方の手を盃の底辺りに軽く添える
 片手だけで受けるのは失礼になる(マナー違反)。
 注がれたお酒は一口飲んでから置くようにする。

・徳利の注ぎ口について

擬宝珠

 注ぎ口を上にして注ぐのがマナーとする説がある。
理由は、円(縁)の切れ目、擬宝珠に見える、服毒などがある。
しかし歴史的な根拠がなく、また否定もできないのというのが現状だ。
難癖をつけられないように、ネタとして知っておけばよい。

●マナー違反

 マナー違反は日本酒を飲むうえで、無礼になるし、見ていて格好悪いので注意しよう。

徳利マナー
  • 一気飲み
    自分で飲むことも、他人に飲ませることもよくない。
    世間的に厳しくなっている。
  • 逆さ盃
    盃を裏返すことは拒絶の意思表示であり、絶交の意味もある。
  • 振り徳利、覗き徳利
    徳利を振ったり、覗き込んだりして残りを確かめること。
  • 合わせ徳利
    徳利に残っているお酒を一つの徳利に合わせること。
  • 倒し徳利
    飲み終わった徳利を倒しておくこと。
  • 持ち歩き
    徳利を持って遠くの席の人にお酌に行くこと。
    宴会の後半くらいでよく見かける行為だが、本当はあまりよくない。
    持ち歩いてこぼすかもしれないし、持って行かれると困る人もいる。
  • 泥酔
    言うまでもないことだが、寝てしまったり、人に絡んだりしてはいけない。
    お酒を飲むときはお水も飲むようにする。

●番外

もっきり

 日本酒を頼むと、お店によっては『もっきり』で提供されることがある。
特に飲み方のルールがあるわけではないが、一応書いておこう。

 まず『もっきり』とは、升(ます)の中にグラスを入れて、
そのグラスに溢れるくらいお酒が注がれるもの
である。
たくさん飲んでもらいたいとサービス精神が旺盛なお店はグラスから溢れる以上に注いでくれる。
バイトスタッフが溢れこぼさない量しか注がないのは、お店の教育不足である。

 飲み方は、机にグラスの入った升を置いたまま、口をグラスに近づけて少し飲む。
そうせずにグラスを持ち上げると溢れこぼれてしまう。
また、升ごと持ち上げてグラスを口に近づけるのは、升内でグラスが動いて落とす可能性がある。
よって、口をグラスに近づけるのがベストである。

 お酒が少し減れば、持ち上げてもこぼれないので、その後はグラスを持って飲むが、
升内には戻さないようにする。
一度手で持ったグラスをお酒の入った升に戻すのは衛生的によくない

 升内のお酒は、そのまま升から飲んでも良いし、グラスに移しても良い。
升から飲めば木の香りの楽しむことができる。

●あとがき

 あまり細かいことまで気を使う必要はない。
最低限、両手で注ぎ、両手で受けることを知っておけばよい。
若い方々は目上の人達と飲む際に、あまり気を使い過ぎないことだ。
それに中高年の人達もマナーを知らない人が多い。
知らないからこちらのマナーに気付かないのである。
知っている人は何も言わないが、ちゃんと気付いている。
しかしお酒のマナーが全てではないので、気楽に考えればよい。