世界のビール消費量をまとめた。
一人当たりのビール消費量を国別ランキングと、各国の推移、
世界全体のビール消費量推移を見てみよう。
データはキリンが公開しているものをもとにした。
●一人当たりのビール消費量ランキング2024【世界】

1位はチェコ共和国である。
一人当たり年間148.8Lものビールを飲んでいる。
チェコは1993年から32年連続の1位である。
ピルスナー発祥の町ピルゼンはチェコ西部にある。
1993年にチェコスロバキアが、チェコとスロバキアに分離した。
分かれたスロバキア共和国も15位に入っている。
バルト三国は一人当たりのビール消費量が多い。
リトアニアは2位110.6L、エストニアは6位93.2L、ラトビアは17位68.7Lである。
隣り合う国同士は、気候や食料が似るためだろうか。
3位はオーストリアで104.6Lである。
ここまでが年間100L越えの国々である。
地理的にオーストリアはチェコの南に隣接している。
4位はアイルランドで99.0Lと三桁の大台には一歩届かなかった。
ご存じの通り、世界中で愛飲されているギネスビールはアイルランド産である。

TOP10はすべてヨーロッパ勢である。
アメリカ地域からは、11位にパナマ、12位にメキシコがTOP20内に入る。
アフリカ地域からは、16位にガボン、18位に南アフリカが入る。
アジア地域からはTOP20入りせず、日本は56位で33.7Lである。
日本の数値はビール、発泡酒、第3のビールの合計である。
ビールをよく飲んでいそうな国の順位は以下である。
イギリス24位66.3L、ロシア27位66.1L、アメリカ29位65.4L、
オーストラリア30位65.0L、ベルギー33位57.4L、韓国48位44.6L。
●一人当たりのビール消費量推移【世界】

2024年の上位10カ国+日本の推移をまとめた。
チェコがダントツで1位なのがよくわかる。
しかも32年連続である。
2017年に急増しているのは、消費量が増えたわけではなく、
チェコの人口集計方法が変わったためである。
2位のリトアニアは2020年から上昇傾向にあり、
今後2位争いの混戦から抜け出すかもしれない。
ビール大国ドイツは減少傾向が止まらない。
日本も同様に減少傾向である。
全体的に減少、横ばいの傾向が多く、上昇しているのは稀である。
では全体のビールの消費量はどうなっているのだろうか、見てみよう。
●ビール消費量推移【世界】

世界のビール消費量は微増で、過去最高を更新している。
一人当たりのビール消費量はパッとしなかったが、全体の消費量は伸びている。
では、どこの地域が増加しているのかも見てみよう。
・2024年 地域別ビール消費量【世界】

| 地域 | 2024年 消費量 | 対前年 増減率 | 地域別 構成比 | 2023年 消費量 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 413.5 | -2.8% | 2.1% | 424.9 |
| 日本除くアジア | 5,919.5 | -1.3% | 30.5% | 5,997.1 |
| アジア | 6,333.0 | -1.4% | 32.6% | 6,422.0 |
| ヨーロッパ | 4,923.2 | 1.4% | 25.4% | 4,854.6 |
| 中南米 | 3,764.7 | 1.5% | 19.4% | 3,706.4 |
| 北米 | 2,416.2 | -0.5% | 12.4% | 2,428.7 |
| アフリカ | 1,610.9 | 3.6% | 8.3% | 1,553.3 |
| オセアニア | 214.3 | -1.5% | 1.1% | 217.6 |
| 中東 | 149.5 | 6.1% | 0.8% | 140.4 |
| 世界総合計 | 19,411.7 | 0.5% | 100.0% | 19,322.9 |
全体の約3割を占めるアジアはマイナスである。
1/4を占めるヨーロッパが1.4%増加しているのが大きい。
約2割を占める中南米も1.5%伸びている。
1割弱だがアフリカは3.6%も増加している。
中東は6.1%増加しているが、消費量自体が小さい。
全体を牽引しているのはヨーロッパ、中南米、アフリカである。
国別でさらに詳しく見てみよう
・2024年 国別ビール消費量ランキング
| 24年 順位 | 23年 順位 | 国名 | 2024年 総消費量 | 2024年 国別構成比 | 2024年 対前年増加率 | 2023年 総消費量 | 2023年 国別構成比 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 中国 | 4053.4 | 20.9% | -3.7% | 4209.1 | 21.8% |
| 2 | 2 | アメリカ | 2234.0 | 11.5% | -0.5% | 2246.3 | 11.6% |
| 3 | 3 | ブラジル | 1530.4 | 7.9% | 1.1% | 1513.7 | 7.8% |
| 4 | 4 | メキシコ | 1078.7 | 5.6% | 5.4% | 1023.2 | 5.3% |
| 5 | 5 | ロシア | 951.2 | 4.9% | 9.0% | 872.7 | 4.5% |
| 6 | 6 | ドイツ | 723.6 | 3.7% | -2.2% | 739.9 | 3.8% |
| 7 | 10 | 南アフリカ | 458.6 | 2.4% | 4.5% | 438.8 | 2.3% |
| 8 | 7 | ベトナム | 457.7 | 2.4% | 0.6% | 455.0 | 2.4% |
| 9 | 8 | イギリス | 450.9 | 2.3% | 1.7% | 443.2 | 2.3% |
| 10 | 9 | スペイン | 436.2 | 2.2% | -1.3% | 441.9 | 2.3% |
| 11 | 11 | 日本 | 413.5 | 2.1% | -2.7% | 424.9 | 2.2% |
| 12 | 13 | インド | 344.4 | 1.8% | 14.6% | 300.4 | 1.6% |
| 13 | 12 | ポーランド | 334.4 | 1.7% | -1.7% | 340.2 | 1.8% |
| 14 | 14 | コロンビア | 263.4 | 1.4% | 3.2% | 255.1 | 1.3% |
| 15 | 15 | 韓国 | 230.7 | 1.2% | 0.7% | 229.2 | 1.2% |
| 16 | 16 | イタリア | 217.7 | 1.1% | 0.9% | 215.7 | 1.1% |
| 17 | 17 | フランス | 210.0 | 1.1% | -1.0% | 212.1 | 1.1% |
| 18 | 18 | タイ | 195.7 | 1.0% | 5.8% | 184.9 | 1.0% |
| 19 | 19 | カナダ | 182.2 | 0.9% | -0.1% | 182.4 | 0.9% |
| 20 | 21 | オーストラリア | 173.6 | 0.9% | -2.6% | 178.1 | 0.9% |
| 21 | 24 | エチオピア | 172.9 | 0.9% | 5.1% | 164.5 | 0.9% |
| 22 | 23 | ルーマニア | 171.4 | 0.9% | 2.0% | 168.0 | 0.9% |
| 23 | 22 | フィリピン | 169.3 | 0.9% | 0.3% | 168.8 | 0.9% |
| 24 | 25 | ウクライナ | 165.4 | 0.9% | 3.0% | 160.6 | 0.8% |
| 25 | 26 | チェコ共和国 | 156.2 | 0.8% | -0.9% | 157.6 | 0.8% |
| – | – | 世界総合計 | 19411.7 | 100.0% | 0.5% | 19322.9 | 100.0% |
国別では中国の消費量がダントツである。
中国は22年連続で消費量世界一である。
前年比で-3.7%なのだが、母数が大きいので減少量は約150万kLにもなる。
これは25位のチェコの消費量に近い量である。
日本は11位で、413.5Lである。
これは中国の消費量の1/10程度である。
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●あとがき
現在公開されているデータは2024年までだが、
今後日本がどう変化するのか注目したい。
2026年秋にビールの税制改正がある。
上述したが、日本の数値はビール、発泡酒、第3のビールを足したものである。
なので発泡酒や第3のビールからの切り替えでは数値は上がらない。
しかしビールの税率は下がるので、酎ハイやハイボールなど、
他のお酒からのビールに切り替える動きが期待できる。
そうなると一人当たりの消費量の順位も少しは上がるかもしれない。

