図解■ 飲酒習慣と1日の飲酒量

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 政府統計の国民健康・栄養調査のデータから飲酒習慣と飲酒量を調査した。

●飲酒習慣

 データは週3日以上で1日1合以上飲酒する場合はありとされている。
5000人以上を対象としたデータである。

 データのある2011年と2019年を比較したものが下図になる。

年代別飲酒習慣
表とグラフ

 男性は20~50代は減少し、60代以降は増加している。
2011年時に旺盛だった50代、60代が8年を経てシフトしたと考えれる。
70歳以降は飲酒習慣が極端に減るようだ。

 女性は20代は減少、30代は微減、40代以降は増加している。
2019年のグラフでは50代で山ができて、男性のグラフ形状に近づいてる。

 男女ともに20代、30代の飲酒が減少しているのは酒離れを示しているのかもしれない。
2019年に60代だと生まれは1950年代となり、団塊世代後のシラケ世代といわれている。
1950年代生まれがバルブ世代や団塊世代よりも、一番お酒を飲んでいる世代のようだ。

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●1日当たりの飲酒量

 2019年のデータから年代別に1日の飲酒量割合をまとめたものが下図となる。
2500人以上を対象としたデータである。

年代別1日当たりの飲酒量表
年代別1日当たりの飲酒量割合グラフ

 男性は70歳を超えると健康のことが気になるのか、1日1合未満になる割合が急増する。
1日1合以上飲む人の割合は40代が多い
上述した飲酒量のデータでは60代が多い結果だったので、食い違いがみられる。
20代も1日1合以上飲む人の割合が30代より多いのは、食い違っている。

 女性は60代以降で1日1合未満になる割合が急増する。
1日1合以上飲む人の割合が一番多いのが20代となっている。
これも上述したデータと食い違っている。
30~50代は1合未満の割合が同じくらいだが、30代は2合以上飲む割合が多い。

 データの食い違いについては、おそらく対象データ数が少ないことが原因だと考える。
1日当たりの飲酒量データは総計で2500人以上だが、女性の20代は84人、30代は100人、
男性の20代は111人、30代は144人と少ない。

 飲酒習慣のデータ数のほうが多いので、正確性が高かそうだ。
そもそも、週3日以上で1日1合以上の飲酒習慣と、
お酒を飲む日の飲酒量が1合以上のデータでは、違いが出てしまうのは仕方ないかもしれない。

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●あとがき

 食い違いはあったが、データを見るのは面白い。
若者世代の酒離れはますます進行するのか、横ばいなのか、戻ってくるのか、注目したい。
今は美味しい飲み物がたくさんあるので、わざわざお酒を飲む必要もないのだろう。
酔うために飲むのは良くないが、ほろ酔い気分になりたいために飲むのはアリだと思う。

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