マデイラワインの種類

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 マデイラワインの分類方法はいくつかある。
色、糖度による分類があるが、よく使わるのは製法と熟成法による分け方である。
ここでは製法と熟成法の種類と、糖度の種類を見てみよう。

マデイラワインの種類
https://vinhomadeira.com/

マデイラワインの製法と熟成による分類

 ブドウ品種、収穫年をブレンドしたものは、年収表示の有無が分かれる。
単一品種、単一収穫年のものは、製法によって分るされる。

  • ブレンド
     ・年数表記無し(3年以上熟成)
     ・年収表記有り(5年、10年、15年、20年、30年、40年、50年以上熟成)


  • 単一品種、単一収穫年
     ・コリェイタ(5年以上、20年未満)
     ・フラスケイラ(20年以上)

ブレンド

 ブドウ品種のブレンド収穫年のブレンドがされたもの。
ブドウ品種名の表記は、85%以上使用している品種を表記することができる

・年数表記無し

 マデイラワインは3年以上熟成させなければならない
年収表記のないものは3年以上、5年未満のものとなる。

・年収表記有り

 年収表記は、5年、10年、15年、20年、30年、40年、50年以上

 以前は、5年をレゼルヴァ、10年をスペシャル・レゼルヴァ、またはオールド・レゼルヴァ、
15年以上をエクストラ・レゼルヴァと表記していた。
このため、オールドボトルにはこのような表記が残っているものもある。

・レインウォーター

 特に決まりはないようだが、3年以上熟成された中辛口のものを、
レインウォーターと表記するメーカーがある。

 レインウォーターとは雨水の意味で、18世紀にワインに雨水が混ざってしまったものを
出荷してしまったところ、以外にも評判が良かったことに由来する。
アルコールが弱まり、飲みやすくなったのだろうか???

マデイラワイン
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単一品種、単一収穫年

 加熱熟成をカンテイロ(自然加熱)で2年間行い、その後木樽で熟成させる

・コリェイタ(Colheita

 木樽で5年以上、20年未満熟成させたもの。
コリェイタは「収穫(ハーヴェスト)」の意味。

・フラスケイラ(Frasqueira

 木樽で20年以上熟成させたもの。
マデイラワインの最高クラスであり、50年、100年を超えるものもある。
希少性が高く、高価。

マデイラワインの保管庫
https://vinhomadeira.com/

糖度による分類

 糖度では以下の5つに分類される。
ボーメ度とは、液体に溶け込んでいる固体の比重の単位である。

呼称意味糖度[g/L](ボーメ度[度])
エクストラ・セコ
(Extra Seco)
極辛口490.5
セコ
(Seco)
辛口49590.51.5
メイオ・セコ
(Meio Seco)
中辛口59781.52.5
メイオ・ドセ
(Meio Doce)
中甘口781002.53.5
ドセ
(Doce)
甘口1003.5

あとがき

 マデイラワインは長期熟成されたものが多い。
酒精強化されているため、保存性が高いのである。
蒸留酒ではアルコール度数が高い分、揮発量が多くなり、100年を超える長期熟成は難しい。
そう意味でもマデイラワインがちょうど良いアルコール度数なのだろう。
100年以上前のものを味わえることに感謝である。

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