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     更新日:2022年8月1日

    文字数:約1700文字

     テキーラは、原料の使用比率によって2種類に分けられる。
    さらに熟成期間によっても分けられる。

    テキーラ
    paroca71によるPixabayからの画像

    原料比率による分類

     テキーラの原料は竜舌蘭の一種であるアガベ・アスルを使う。
    このアガベ・アスルを最低51%使用しなければ「テキーラ」を名乗れない。

     アガベ・アスルを100%使用したものを「100%アガベ・テキーラ」
    51%以上使用したものを「テキーラ」とされる。

    100%アガベテキーラ

     アガベ・アスルのみで製造することで、混じり気のないピュアなアガベ・アスルの蒸留酒となる。
    プレミアムテキーラといわれているもののほとんどは、100%アガベテキーラである。

     100%アガベテキーラは、メキシコの指定産地5州で栽培されたアガベ・アスルを使い、
    現地で製造し、瓶詰めまでを行わなければならない

     100%アガベテキーラには、ラベルに「100% de Agave」、「100% puro de Agave」などを
    表記することが認められている。

    ・テキーラ

    サトウキビ
    Joseph MuciraによるPixabayからの画像

     アガベ・アスルを51%以上使って造られたもの。
    混ぜる原料としては、サトウキビの糖廃蜜やトウモロコシなどの糖分がある。
    アガベ・アスル以外のアガベを混ぜるのは禁止されている。

     混ぜものということから、「ミクスト・テキーラ」と呼ばれることもある。

     テキーラは、国内外の認定業者が瓶詰めを行うことができる。
    樽詰めされた状態で、瓶詰め業者のもとへ送り、瓶詰めする。

    熟成期間による分類

     テキーラは、熟成期間によってブランコ、レポサド、アニェホ、
    エクストラ・アニェホの4つに分類される。

    分類ブランコレポサドアニェホエクストラ・
    アニェホ
    熟成期間0~2ヵ月未満2ヵ月以上1年以上3年以上
    樽容量600L以下600L以下

    ・ブランコ(シルバーやホワイトとも呼ばれる)

     熟成期間が0~2ヵ月未満のもの。
    原料由来の味わいがはっきり残っており、少し青臭い。
    アルコールの角が取れていない感がある。

    ・レポサド

     レポサドは、「休ませた」の意味。
    オーク樽で2か月以上熟成させたもの。

     少し黄金色がかり、アルコールの角が取れる。
    フレッシュさが落ち着き、飲みやすくなる。

    ・アニェホ(またはアネホ)

    樽熟成
    Diana Patricia Sanchez WoolfolkによるPixabayからの画像

     アニェホは、「熟成させた」の意味。
    容量600L以下のオーク樽で1年以上熟成させたもの。

     琥珀色で、味わいに丸みを帯びる。
    樽由来の、風味が加わり、複雑さが増す。

    ・エンジェルズシェア

     エンジェルズシェアとは、樽熟成中に気温や湿度の環境変化に伴って、
    樽が膨張・収縮することで中の液体が蒸発すること。

     天使の分け前とも呼ばれ、スコットランドのウイスキー熟成では、
    年に2~3%ずつ蒸発して樽の中身が減ってしまう。

    エンジェル
    Erich RöthlisbergerによるPixabayからの画像

     メキシコの環境でのエンジェルズシェアは10%以上である。
    スコットランドの2%と比べると5倍になる。
    つまり、樽熟成が凄まじいスピードで進むのである。

    ・エクストラ・アニェホ

     容量600L以下のオーク樽で3年以上熟成させたもの。
    暗褐色で、原料由来の香りよりも樽由来の香りが強く感じる。
    テキーラ感が薄れ、他の熟成蒸留酒に近い味わいになる。

    ・ホーベン(オーロやゴールドとも呼ばれる)

     ブランコと熟成させたもの(レポサド、アニェホなど)をブレンドしたもの。
    または、ブランコにカラメル色素を添加したもの。
    添加物は1%以下まで認められている。

    ●あとがき

     テキーラの長期熟成は、難しい。
    問題は熟成環境であり、メキシコの環境では10年間熟成すると樽が空になってしまう。
    熟成年数が長いほど付加価値が付くという、現代の価値観のなかでは、
    超長期熟成に挑戦するテキーラが増えてきているのもわからなくない。
    しかし、超長期熟成したものにどの程度テキーラらしさが残っているのだろうか。
    テキーラは超長期熟成を始めたばかりである。
    これからの展開に注目したい。



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