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「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い甘酒は、
米麹(こめこうじ)で作るものと、
酒粕(さけかす)で作るものがある。
それぞれの違いや特徴を比較してみよう。

●米麹甘酒と酒粕甘酒の違いを比較
| 米麹甘酒 | 酒粕甘酒 | |
|---|---|---|
| 原 料 | 米麹 | 酒粕 |
| アルコール | なし | あり |
| 砂 糖 | なし | あり |
| 栄養素 | ブドウ糖 アミノ酸 ビタミンB1、B2、B6 葉酸 食物繊維 オリゴ糖 など | アミノ酸 ビタミンB1、B2、B6 葉酸 食物繊維 オリゴ糖 など |
| 効 能 | エネルギー補給 腸内環境改善 疲労回復 夏バテ防止 悪玉コレステロール値低下 (血圧上昇抑制) など | 腸内環境改善 疲労回復 夏バテ防止 悪玉コレステロール値低下 血圧上昇抑制 など |
| 自 作 | ○ | ◎ |
| 保存性 | △ | ○ |
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・原料
原料はそれぞれ、米麹と酒粕である。
両方とも日本酒と関わりの深い原料である。
-米麹
米麹とは、カビの一種である麹菌のこと。
一般的な甘酒には、麹菌を蒸米に繁殖させたものを使う。
こうじは、蒸米に繁殖した状態が米に花が咲いたように見えることから
『糀』とも書かれる。
アレンジとしては、発芽玄米や麦に麹菌を繁殖させたものもある。
麹菌は、酵素によってデンプンをブドウ糖に、
タンパク質をアミノ酸に分解する。
他にも脂質など様々な物質を分解する。
-酒粕
酒粕とは、日本酒を造る際に、もろみを搾った後に残る固形物である。
もろみとは、米と米麹と水を酵母で発酵させたもので、
簡単に言うとどぶろくのようなものである。
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・アルコール
米麹甘酒にアルコールは含まれていない。
酒粕甘酒には若干アルコールが含まれている。
酒粕自体のアルコール度数が8~11%あるため、
酒粕を溶かすとだいたい1%未満の度数となる。
・砂糖

米麹甘酒に砂糖は含まれていない。
米麹甘酒の甘味は、麹菌がデンプンを分解してできるブドウ糖の甘味である。
酒粕甘酒は、一般的に砂糖や蜂蜜などで甘味を加える。
日本酒を造る際に、糖分はアルコールに分解されたため、
酒粕にはほとんど糖分が残っていないのである。
・栄養素
日本酒造りには米麹を使うため、
副産物の酒粕と米麹は栄養素はほとんど一緒である。
上記した通り、酒粕のブドウ糖はアルコールに分解されてしまっている。
栄養価が高いことから、「飲む点滴」と呼ばれており、
実際には点滴の成分とほとんど変わらない。
・効能
栄養素がほとんど一緒なので、効能もほとんど一緒である。
酒粕にはブドウ糖がないため、エネルギー補給が劣る。
代わりの砂糖の成分であるショ糖では吸収に少し時間がかかる。
昔から甘酒は夏バテ防止に飲まれることが多く、栄養を取り入れ、
腸内環境を整えて、健康を維持するのに最適な飲み物なのである。

・自作
最も簡単な米麹甘酒は、米麹とお湯のみで作れるが、温度管理が必要である。
60℃前後で約4時間キープする。
米麹が発酵するのに最適な温度と、発酵が進むのに時間がかかる。
酒粕甘酒は、酒粕と砂糖を水に溶かせば作れる。
とてもシンプルで、すぐに飲むことができる。
・保存性
どちらの甘酒も自作したものは、冷蔵で一週間ほどもつが、
酒粕のほうがアルコールを含むので、長持ちする。
冷蔵していても発酵は緩やかに進むので、
密閉容器に入れると破裂する可能性がある。
一度沸騰させて、麹菌の酵素を失活させると発酵は止まるが、
酵素による効能が得られなくなる。
市販品は保存性を高めるために火入れされている。
●あとがき
米麹と酒粕での大きな違いは、アルコールと砂糖である。
どちらでも高い健康・美容効果はあるが、
市販のものよりも自作したもののほうが効果が高い。
現在は米麹も酒粕もスーパーなどで手軽に購入できる。
健康に関心がある人は、一度試してみることをオススメする。


