• お酒全般の情報ブログ

     更新日:2022年9月14日

    文字数:約1100文字

     スコットランドの蒸留地域は、大きく6つに分けられる。
    アイラ、アイランズ、キャンベルタウン、ローランド、ハイランド、スペイサイドである。
    地域の環境や歴史から特徴が見えてくる。

    ●スキャパ

    ・基礎データ、場所

    オークニー島地図
スキャパ蒸留所場所
    • 蒸溜所名:スキャパ蒸溜所
    • 英字:SCAPA
    • 意味:ノース語(ヴァイキングの言葉)で「貝床」という意
    • 創業:1885年
    • 仕込み水:リングロ・バーンの小川から引かれた泉
    • 蒸留器:ローモンド型、ストレート型
    • 現所有者:ペルノリカール
    • 輸入元:サントリースピリッツ(株)

     オークニー諸島のメインランド島にある蒸溜所。
    ハイランドパーク蒸留所から南へ2キロほどの場所にあり、最北の名を逃した。
    「オークニー」はノース語(ヴァイキングの言葉)で、「アザラシの島」という意味。
    もともとヴァイキングの領土であったため、英国よりも北欧意識のほうが強いといわれている。

    スキャパ蒸留所
    https://www.whiskyadvocate.com/go-beyond-islay-to-scotlands-other-whisky-islands/

    ・特徴

    ・味わい

     アイランドモルトらしくない、繊細で軽やかな風味、バーボン樽由来のバニラの香り
    そしてほんのりとソルティな味わいがある。
    ピートは一切焚いていないため、スモーキーさはほとんどない

     同じオークニーのハイランドパークとは対照的な、おとなしい印象。
    蒸留所も2キロほどしか離れていないのに、明らかな違いがある。

    仕込み水(ハイランドパークは硬水、スキャパは軟水)、ピートの使用有
    ポットスチル、樽(ハイランドパークはシェリー、スキャパはバーボン)などによる違いが、
    全く異なる味わいを生み出している。

    ・ローモンドスチル

    ローモンドスチル
    https://keepersofthequaich.org/?p=58

     スキャパ蒸留所では初留釜にローモンドスチルという、蒸留器が使われている。
    ローモンドスチルとは、カナダのハイラムウォーカー社が開発した連続式蒸留機である。
    この連続式蒸留機の内棚を取り外して、連続蒸留できないように改造したものを、
    単式蒸留器として利用している。

     通常の単式蒸留器はヘッド部が円錐形をしているが、ローモンドスチルは円筒形である。
    連続蒸留機だったこともあり、この形状がすっきり軽やかな風味に仕上げている。

    ・ブレンド

     スキャパ蒸留所は主に「バランタイン」向けのブレンデッド用原酒を造っているが、
    1997年以降はオフィシャルのシングルモルトをリリースするようになった。
    それまではボトラーズが樽買いしたものを販売するのみであった。
    ブレンデッド用であったことが、個性を抑えた味わいを造り上げたのだろう。

    ●あとがき

     同じオークニーのハイランドパークと、近隣のスキャパで全く違う味わいなのは面白い。
    近場の蒸留所で、ここまで個性がはっきり分かれるのは珍しい。
    スキャパの繊細さはウイスキーの初心者よりも玄人好みである。
    日本人にも合うような気がする。

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