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バーでの過ごしかた

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文字数:約2800文字

 本格的なバーに行ってみたいが、敷居が高い、入りずらい、金額が高そうと感じている人が多い。
バーは非日常を味わえる空間であり、お客を含めてその場にいる人たちでつくりあげている。
ここではオーセンティックなバーに行く際の注意点や心構えなどを紹介する。

バー
David MarkによるPixabayからの画像

入店前

・服装はそれほど気にしなくてよい

 短パンやTシャツ、サンダルなどは場の雰囲気に合わないのでやめておこう。

・香水や整髪料などの香りは強くないものを

 お酒自体の香りを楽しむために、身の回りの香料は抑えめのほうが良い

・人数は少数で

 お店にもよるが大人数ではワイワイする場ではないところが多い。
 できれば1、2人がベスト。3人以上になる場合は事前に確認すると確実。

・現金の準備

 スマホ決済やカードが使えるお店が増えてきているが、現金のみのお店もまだ多い。
 初めての場合は気持ち多めに持っていくと余裕ができる。
 飲むものにもよるが一人当たり1万円くらいあれば足りるだろう。

・スマホ、携帯電話はマナーモードに

 バーという静かな空間で着信音は雰囲気を台無しにするので、気を付けよう。

●入店

扉
Warren MillerによるPixabayからの画像

・扉を静かに閉める

 意外とできていない人が多いのが扉をちゃんと閉めること。
 バーに限らずどこでも、扉は自動で閉まるが、音が響く場合がある。
 扉側の席にいるお客にとって、とても気になるので静かに閉めるのがベター。

・人数を伝える

 入店したらバーテンダーやスタッフに人数を伝える。
 お酒を作っている時はすぐに対応できないことがあるので、
 声をかけられるまで入り口で少し待とう。

・アルコール消毒する

 現在ではほとんどのお店で手を消毒する用のアルコールが置かれている。
 コンビニや居酒屋などと同様。
 事前にお酒を飲んできたときは、酔っているのでつい忘れがちになる。

・席に着く

 「こちらのお席へ」や「おすきなお席へ」と案内されるので、指示に従う
 カバンなどはカウンターや隣の席に置くのはNG
 足元か自席の背中に置くか、もしくは付近にフックがあればそこに掛ける。
 コートなどあれば周りを見回してハンガーがあれば掛ける。
 スタッフがクローゼットにしまってくれる。

●注文

メニュー
DorotheによるPixabayからの画像

 メニューがあれば渡されるので、そこから注文してもしてよいし、
 棚に並んでいるものからでもよい。
 メニューがなければ「ご注文は?」や「何になさいますか?」などと聞かれる。
 飲みたいものが決まっているなら、それがあるか聞くとよい。

 バーが不慣れなら、あまり詳しくないことを伝えて、バーテンダーと一緒に決めよう。
 「おまかせで」や「おすすめで」、「自分をイメージしたカクテルを」などの注文はやめておこう。

  カクテルを飲みたいなら、甘め辛め、アルコールの強弱、炭酸有無、フルーツなど
 聞かれるので、どのようなものが飲みたいか具体的に伝える
 詳しくはないけどウイスキーなどを飲んでみたいなら、
 いくつかセレクトしてくれるので、説明を聞いて選ぶ。

 ストレートやロックなどの飲み方があるので、それも会話して決めよう。
 たいてい「チェイサー(水)」も一緒に出てくる。
 居酒屋でないので大声で「すみませーん」と呼ぶのは恥ずかしい
 バーテンダーやスタッフのほうを見て、目が合えば、軽く手をあげるのがスマートである。

●マナー

酔っ払い
Here and now, unfortunately, ends my journey on PixabayによるPixabayからの画像

 注文が済み、提供されたお酒を撮影する場合は、写真を撮っていいか確認する
 カクテルに刺さっているピンは外してコースターの端に置くとよい。

 今飲んでいるお酒のボトルが目の前に置かれることがあるが、勝手に触ってはいけない。
 許可を得てもあまりベタベタと触らないようにし、フタを開けるのは論外である。
 他のお客もそのボトルからお酒を飲むことを忘れずに。

 当然だが、飲み過ぎて酔っぱらってはいけない
 知ったかぶりや偉そうにするのはカッコが悪い。

 常に緊張している必要はないが、カウンターに肘をつくのやめたほうがよい。
 トイレは男女共有のお店が多いので、男性は座ってするように。

・タバコ

タバコ
haiberliuによるPixabayからの画像

 喫煙店でもタバコは周りに配慮が必要
 近くの席に人がいない、他に吸っている人がいる場合は問題ない。
 あとからお客が来たら、一旦消して様子をみるのがベター。

・会話

カウンターバー
DonnaSenzaFiatoによるPixabayからの画像

 初めてのお客にバーテンダーは話しかけてくることがよくある。
 「当店は初めてです?」、「今日はどこかで食事されてきたのですか?」、
 「お仕事帰りですか?」など、聞かれることがあるので、会話を楽しもう。
 しかし、バーテンダーを独り占めしてはいけない
 ついつい話し込んでしまわないように、他のお客の注文や会計などあるので気を付けたい。

 お酒を飲んで慣れてくると声が大きくなりがちなので、ボリュームは注意しよう。
 居酒屋の延長線上でないと認識し、大笑いやカウンターを叩くのはご法度である。

 最初は「バーテンダーさん」や「マスター」と呼ぶようにしよう。
 時々「バーテンさん」と呼ぶ人がいるが、これは蔑称にあたいするのでよくない。

 男性に多いのが、女性のバーテンダーやスタッフを「ちゃん」づけで呼ぶのもよくない
 お酒を飲む場でもキャバクラとバーは違うということをしっかり認識する必要がある。

 バーでは「宗教」や「政治」、「スポーツ」の話は控えることがベター。
 他のお客を不快にさせたり、揉めることになる可能性があるので、注意しよう。
 基本的に他のお客に話しかけないのがマナーだが、場の雰囲気とタイミングが合えばOK。

●会計

お会計
Johnnys_picによるPixabayからの画像

 初めての時は2~4杯くらい飲んだら、お会計しよう。
 「お会計を」、「チェックで」などと伝えるか、両手の人差し指を交差させて合図する。

 たまに居酒屋で「おあいそ」などいう人がいるが、お客側が「おあいそ」をいうのは間違いである。
 会計にはチャージ料も含まれているので、少し高くても驚かないように。

 基本的に会計は席でするので、立ち上がって急がせるようなことをしないようにする。
 会計が終われば、長話せず、すみやかに退店しよう。

●退店

 お店を出るときに、「ごちそうさま」や「おやすみなさい」などの声をかけるとお互いに気持ちが良い。

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●あとがき

 長々と書いてしまったが、最低限のマナーを持っていれば問題ない。
大人の社交場として相応しいふるまいをすることが、バーで快適に過ごすためには必要である。
少しずつ慣れていけば良いのだが、最初が肝心なのも事実である。
 すべてではないが男女問わず50,60代の方々に横柄な態度が見受けられる。
特に地方のバーでは居酒屋の延長としか思えないようなふるまいをされていることが多い。
たいていは複数人で来て、大声でガヤガヤと騒いでいる。
このような人たちと同じ空間を共にするなら、チャージ料(席料)を返してほしいとさえ思う。
 コロナで会食が制限される中、もっと一人で行動できる人がいれば飲食店も助かるはずである。
二十歳過ぎた大人には、一人で外食できるようなメンタルを身に着けることを切に願う。

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