『淡い黄色が美しいカクテル』【ミモザ】

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文字数:約1600文字

 シャンパンとオレンジ・ジュースのカクテル【ミモザ】。
その淡い黄色は小さく可憐な花ミモザを連想させる
ミモザは「最も贅沢なオレンジ・ジュース」ともいわれている。

 ミモザのレシピや誕生背景、バリエーション・カクテルを紹介しよう。

ミモザの花
pixeliaによるPixabayからの画像

レシピ

材料/レシピ

  • シャンパン・・・・・・・80ml
  • オレンジ・ジュース・・・40ml
  1. フルート型シャンパン・グラスに、シャンパンを注ぐ
  2. オレンジ・ジュースをゆっくりと注ぐ
  3. 軽くステアする

 レシピはとてもシンプルである。
シャンパンとオレンジ・ジュースを混ぜるだけ。
シャンパンを後から注ぐと泡立ってしまい、発泡性が弱まってしまうので注ぐ順番は重要
シャンパンとオレンジ・ジュースの割合を1:1にしてもよい

 シャンパンの発泡によってオレンジの風味が引き立つ
オレンジの爽やかな甘酸っぱさが、シャンパンのドライさと合わさり絶妙である。
生搾りのオレンジ果汁を使うと、フレッシュ感があり、香りも良い。

誕生背景

カクテルミモザ
Romjan AlyによるPixabayからの画像

 シャンパンとオレンジ・ジュースの組み合わせはかなり昔からあり、
フランスの上流階級では『シャンパン・ア・オランジュとして知られていた。

 この『シャンパン・ア・オランジュ』をカクテルとして広めたのが、
パリの「ホテル・リッツ」のヘッドバーテンデー、フランク・マイヤーだとされている。
フランク・マイヤーは1925年にホテル・リッツでこのカクテルの提供を始め、
いつからかミモザの花の色に似ていることから『ミモザ』と呼ばれるようになったという。
フランク・マイヤーは現代に残る数々のカクテルを創作している。

バックス・フィズ
วรรณกร เกตุวิไลによるPixabayからの画像

 時を同じくして、イギリスのロンドンにある「バックス・クラブ」では、
『シャンパン・ア・オランジュ』を氷を入れたタンブラーで提供を始めた。
このカクテルは「バックス・クラブ」のチーフバーテンダー、
パット・マクギャリーが1922年に考案し、『バックス・フィズ』と呼ばれている。
この年にマクギャリーは『サイドカー』も考案したという説がある。

 ちなみにフィズ類】は一般的にソーダを使うが、バックス・フィズはシャンパンが使われる。
ジン・フィズやウイスキー・フィズ、シルバー・フィズなどはソーダが使われる。
フィズ類の中で、バックス・フィズは例外的存在なのである。

バリエーション

 上記したバックス・フィズと、ホワイト・ミモザを紹介しよう。

  • バックス・フィズ
  • ホワイト・ミモザ

・バックス・フィズ

材料/レシピ

  • シャンパン・・・・・・・40ml
  • オレンジ・ジュース・・・80ml
  1. タンブラーに氷を入れ、シャンパンを注ぐ
  2. オレンジ・ジュースをゆっくりと注ぐ
  3. 軽くステアする

 シャンパングラスではなく、タンブラーに氷を入れて作るカクテル。
シャンパンとオレンジ・ジュースの割合がミモザとは逆になる。
割合を1:1にしてもよい。

 ミモザよりもカジュアルに飲めるカクテルである。
氷が入っているので、冷たさが持続する。

・ホワイト・ミモザ

グレープフルーツ
マサコ アーントによるPixabayからの画像

材料/レシピ

  • シャンパン・・・・・・・・・・・80ml
  • グレープフルーツ・ジュース・・・40ml
  1. フルート型シャンパン・グラスに、シャンパンを注ぐ
  2. グレープフルーツ・ジュースをゆっくりと注ぐ
  3. 軽くステアする

 オレンジ・ジュースをグレープフルーツ・ジュースに替えて作るカクテル。
グレープフルーツの甘酸っぱさとほどよい苦味が、シャンパンとよく合う。
グレープフルーツの生搾り果汁を使うと新鮮さが際立つ。
ホワイトと名がついているが、厳密には白色でなく淡黄色である。

あとがき

 ミモザは世界中で人気のカクテルである。
国によってはイタリアだとシャンパンをプロセッコに、
ドイツだとゼクトに替えたりして楽しまれている。
日本でもスパークリング日本酒に替えて提供しているお店がある。
シンプルなレシピだからこそアレンジが簡単で、豊富なバリエーションが生まれる。

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