『古典カクテルの代表格』【オールド・ファッションド】

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 スタンダード・カクテルの中でも、古風として位置づけされるのがオールド・ファッションドである。
オールド・ファッションド・グラスという言葉は聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
ロック・グラスとも呼ばれるこのグラスは、カクテルのオールド・ファッションドに使われていたことで、その名前が付いた。

 そんなオールド・ファッションドのレシピや誕生背景を見てみよう。

オールド・ファッションド
Nicolae BaltatescuによるPixabayからの画像

レシピ

材料/レシピ

  • バーボン、またはライ・ウイスキー・・・45ml
  • アンゴスチュラ・ビターズ・・・・・・・2dash
  • 角砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・1個
  • ソーダ、または水・・・・・・・・・・・5ml
  • スライス・オレンジ・・・・・・・・・・一切れ
  1. グラスに角砂糖を入れ、アンゴスチュラ・ビターズを振りかけて浸み込ませる
    グラスはオールド・ファッションド・グラスを使う
  2. 角砂糖にソーダまたは水をかけて、溶けやすい状態にする
  3. グラスに氷を加え、ウイスキーを注ぎ、軽くステアする
    混ぜすぎないように注意
  4. スライス・オレンジを飾り、マドラーを添える
  5. お好みで、レモン・スライスやマラスキーノ・チェリーを入れてもよい

 オールド・ファッションドは飲み手が自らマドラーで角砂糖やオレンジを潰して好みの味に仕上げる
そのため、作り手は角砂糖を溶かしすぎてはいけない。
つまり、作り手にとっては不完全な状態が完成なのである。

 オールド・ファッションドは、アメリカン・ウイスキーの甘い香りと、
オレンジの芳香がマッチしている。
角砂糖の甘さとビターズの苦味、オレンジの爽やかさとウイスキーのアルコール感が心地好い。
お好みで、角砂糖を溶かして甘さを増したり、
オレンジを潰して爽やかさを得たりすることができる。


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誕生背景

角砂糖
PexelsによるPixabayからの画像

 オールド・ファッションドが誕生したのは、1888年のアメリカ ケンタッキー州である。
ケンタッキー・ダービーが開催される街ルイビルのバー「ペンデニス・クラブ」で考案されたという。
考案したバーテンダーは、クラブメンバーであるコロネル・ジェームズ・E・ペッパーという
バーボン蒸留所のオーナーに敬意を表して作ったという説がある。

 このカクテルの原形は、スコッチ・ウイスキーに砂糖と水またはお湯を加えて作る
ウイスキー・トディ』にあるとされる。
トディはかなり古く(1760年頃)からあるスタイルで、この古いスタイルに似ていることから、
昔ながらの、古風な」を意味する『オールド・ファッションド』と名付けられたという説がある。

 オールド・ファッションド誕生の地であるルイビルでは、
2015年に街の公認カクテルとして正式に登録された。


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 最近では、イギリスの「Drinks International」が調査するクラシックカクテル部門のランキングで、オールド・ファッションドが上位に選ばれ続けている
2021年までは数年連続1位だったが、ネグローニに抜かれて2022年からは2位である。
日本では知る人ぞ知るというカクテルという感じだが、世界的にはかなり有名なのである。

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あとがき

 オールド・ファッションドを飲むと、古いカクテルの良さがわかる。
シンプルなレシピだが、甘味、苦味、爽やかさ、アルコール感が自分で調整できるのが良い。
現代的な凝ったレシピのカクテルも良いが、周期的にクラシックに戻ってくるものである。
自身の好みを見つけることができれば、それは至上の喜びだろう。