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タンカレーには複数の種類があり、
それぞれ使用するボタニカルや味わいが異なる。
定番のロンドンドライに加え、
No.10やラングプールなど個性の異なるジンが展開されている。

●タンカレーの種類一覧
タンカレーの主な種類は以下の通りである。
- ロンドンドライ
- No.10(ナンバーテン)
- ラングプール
●各種類の特徴と違い
タンカレージンは種類ごとに味や香りが異なる。
ここでは代表的な3種類の違いを簡潔に整理する。
・ロンドンドライ
タンカレーのロンドンドライは、
ジュニパーの香りが強いクラシックなジン。
- ジュニパー強め
- ドライでキレがある
- ジントニック向き
→ 定番のドライな味わいを楽しみたい人に最適
・No.10(ナンバーテン)
タンカレーNo.10は、
柑橘系ボタニカルを使用したプレミアムジン。
- フレッシュな柑橘香
- 華やかで上品
- ストレートやカクテル向き
→ 香りや品質にこだわりたい人におすすめの一本
・ラングプール
タンカレーラングプールは、
ライムの風味が特徴のフレーバージン。
- 柑橘の爽やかさ
- 軽やかで飲みやすい
- ソーダ割り向き
→ 爽やかで飲みやすいジンを探している人向け
●ボタニカルの特徴
タンカレーはジュニパーに加え、
コリアンダーやアンジェリカルートなど複数のボタニカルを使用している。
特にNo.10ではフレッシュな柑橘を使うことで、華やかな香りが際立つ。
タンカレーのボタニカルは、以下の4種類である。
- ジュニパーベリー
- コリアンダーシード
- アンジェリカルート
- リコリス
4つのボタニカルを使い、4回蒸留して造られているタンカレーだが、
その詳細なレシピは創業当時から秘伝とされており、知る人はほとんどいない。
ボタニカルにはレモンなどの柑橘系のものを使用していないが、
タンカレーからは柑橘系の爽やかな香りがする。
この香りはコリアンダーシードから引き出された香りだと言われている。
●おすすめはどれ?
香りや品質を重視するなら、タンカレーNo.10がおすすめ。
柑橘系ボタニカルの華やかな香りが特徴で、
ストレートやカクテルでも風味をしっかり感じられる。
スタンダードに楽しみたい場合はロンドンドライ、
爽やかで軽い飲み口を求めるならラングプールを選ぶとよい。
●タンカレーの特徴
タンカレーの基本情報、歴史などを紹介しよう。
・基本情報
- 商品名 :タンカレー ロンドン ドライジン
- 英 字 :TANQUERAY LONDON DRY GIN
- 生産地 :イングランド
- 創業年 :1830年
- 創業者 :チャールズ・タンカレー
- 現所有社:ディアジオ社
- 日本取扱:ディアジオ・ジャパン(株)
・歴史[ゴードンとの深い関係]

チャールズ・タンカレーが創業したのは1830年、20歳の時のことである。
ロンドンのブルームズバリーに蒸留所を設立したのは、
ゴードンの創業者であるアレクサンダー・ゴードンからの
アドバイスを受けてのことである。
ゴードン社の創業は1769年である。
1868年に、息子のチャールズ・ウォー・タンカレー(20歳)に事業を継承する。
1898年には、ゴードン社と協業し、
当時世界最大のジンメーカー タンカレー・ゴードン社が誕生する。
ちなみに、タンカレー創業時の蒸留器は
ゴードン社で使っていた中古品を買い取ったものである。
タンカレーとゴードンには何かと繋がりがあるようだ。
2000年にプレミアム銘柄として「タンカレー ナンバーテン」が発売される。
この製品は、「TINY TEN(タイニーテン)」という小型蒸留器が使われている。
一度に400Lしか蒸留できず、少量生産となってしまう。
タンカレーナンバーテンは高評価を得て、市場で支持されている。
少量でも高品質のものには需要があると証明されたことで、
ジン製造への参入者が増え、現在のクラフトジンブームに繋がっている。
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●ほかのブランドとの比較
タンカレーを含む定番ジンの違いは以下の通り。
迷った場合は、香りの強さを重視するならタンカレー、
飲みやすさならゴードン、
バランス重視ならビーフィーター、
華やかさならボンベイサファイアを選ぶとよい。
●あとがき
タンカレー創業時の1830年に、アレクサンダー・ゴードンはかなりの高齢だった。
20歳の青年チャールズ・タンカレーは、ゴードンにとっては孫のようなものだったのだろう。
蒸留所の建設場所を教えたり、中古蒸留器を譲ったり、かなりタンカレーを助けている。
さすがにレシピまでは教えてもらっていないだろう。
若くてもジン造りに挑戦しようと思い立ったタンカレーには信念があったはずなのだから。
タンカレーは良い縁に恵まれたと思う。


