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日本酒の新たな形として注目を集めている『WAKAZE』。
WAKAZEがどのようなお酒なのか、見ていこう。
●WAKAZEとは
![WAKAZE](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2022/11/wakaze2.jpg)
まず『WAKAZE』は「わかぜ」とよむ。
「日本酒を世界に」というビジョンで、2015年に構想が始まり、
2016年に創業されたのが株式会社WAKAZEである。
本社や山形県鶴岡市にあり、東京の三軒茶屋と、フランスに醸造所を持つ。
最初は委託製造だったが、2018年に三軒茶屋に醸造所を開き、自社醸造を開始。
2019年にはフランス パリで醸造所「KURA GRAND PARIS」をオープンする。
●WAKAZEの造るお酒
『日本酒』と名乗ることができるのは、日本の米、水、米麹を使って日本で造られたものとされる。
日本の米、水、米麹を使っても海外で造られたものは、日本酒と名乗ることができず、
『清酒』、または『SAKE』となる。
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・フランス製造
![フランス製造](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2022/11/wakaze3.jpg)
フランスで造られたものは『清酒』となる。
呼び名を気にする人はそういないだろう、問題は中身である。
原料は、フランスの南部のカマルグ地方で栽培されたジャポニカ米、
地元のミネラル豊富な硬水、フランス由来の酵母が使われ、
生産地のテロワールを大切にしたものとなっている。
硬水によるしっかりした味わい、現地酵母による爽やかな香りが特徴。
日本でも硬水や変わり種酵母を使うところがある。
何も知らずに飲むと、海外産とはわからないだろう。
・日本製造
![WAKAZE LUNA](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2022/11/wakaze4.jpg)
三軒茶屋の醸造所で仕込まれた日本酒は、珍しい造り方をしている。
仕込水の代わりに清酒を使う「貴醸酒仕込」や、通常の三段仕込とは異なる「変則三段仕込」、
三段仕込を「一段仕込」にしたものなどがある。
さらにこれらを赤や白のワイン樽で熟成させることにより、
複雑な香りや、味わい、色を実現している。
商品ランナップには、日本酒の他にどぶろくもある。
発酵中に副原料として、チョコレートやブルーベリー、シイタケ、七味などを加えたものがある。
新しい試みとして、面白く、世界が広がる。
![wakaze
どぶろく](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2022/10/wakaze.jpg)
●あとがき
日本酒の生産量がピーク時の3割以下に減っている現状で、
WAKAZEのような新しい試みは素晴らしいと感じる。
この新しいお酒を飲む時は、日本酒の片鱗を探すもよし、
まったくの新ジャンルとして味わうのもよし、
自由に楽しむことができるのである。
斬新なボトルデザインや味わいは、お酒が好きな人へのギフトに良いだろう。
これからの発展に期待したい。
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