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     更新日:2022年10月1日

    文字数:約1100文字

     海底で熟成されたワインと聞くと、興味を惹かれる。
    現在、日本で海底熟成を行っているワインがあるので、紹介しよう。

    西伊豆海底熟成ワイン VOYAGE(ヴォヤージ)

    西伊豆海底熟成ワイン VOYAGE(ヴォヤージ)

     『VOYAGE』は西伊豆の活性化を目的に、2018年から実施されているプロジェクトである。

    VOYAGE
西伊豆
    VOYAGE

     12月から5月下旬までの約半年間、海底15mに沈めて熟成させる。
    2000本程度が海底熟成されるので、希少性が高い。

     海底15mには、ワインを劣化させる天敵、紫外線が届かない
    さらに、15℃~19℃の水温が保たれる。

     また、海流による「うねり」により、適度な微振動が加わることで、熟成が進む。
    これらの条件により、まろやかで、コクのある味わいになる。

    VOYAGE
海底熟成
    VOYAGE

     このプロジェクトでは、フランス産やイタリア産のワイン以外にも、
    日本酒や梅酒の海底熟成も行っている

     海底での熟成は、ボトル1本1本が重ならないように置くことで、表面に貝や石灰藻が付着する。
    同じものが一つとない、自然の造形美を思わせるボトルは、インテリアにもなる。
    また、ギフトにもインパクトがあり、喜ばれることだろう。

    VOYAGE
海底熟成ワイン
    VOYAGE

    海底熟成のロマン

     海底熟成といえば、やはり沈没船から引き揚げられたワインを思い浮かぶ。
    沈没船のワインで、もっとも有名な話は「エドシック・モノポール」だろう。

    ・海底熟成80年の『エドシック・モノポール』

    沈没船
    Monique StokmanによるPixabayからの画像

     まず、エドシック・モノポールというのは、シャンパーニュの銘柄である。

     1916年、第一次世界大戦中にロシアがフィンランド駐留のロシア軍に、
    1907年ヴィンテージのシャンパーニュや、ブルゴーニュワインなどを送った。

     物資を積んだ『ジョンコピング号』は、航海中にドイツの潜水艦『Uボート』に見つかり、
    撃沈されてしまう。

     その後、80年以上経った1998年に、ジョンコピング号が海底で見つかる。
    引き揚げられた積荷のなかから、良い状態の『エドシック・モノポール』が発見される。

     抜栓されたものは、泡立ちも十分で、味わいもしっかりしていた。
    引き揚げられた『エドシック・モノポール』は、オークションで1本100万円以上の値で取引されたという。

    あとがき

     沈没船から引き揚げられたワインに高値がついたのは、やはりロマンがあったからだと思う。
    地上で80年間熟成したものがあったとしたら、高値がつくだろうが、
    海底で80年にはストーリ性が付加され、ロマンがかき立てられる。
    味わいも先入観が加わり、より美味しく感じる。
    思い込みや先入観で美味しく飲めるなら、それで良いと思う。
    ブラインドテイスティングをしているわけではないのだらか。



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