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     更新日:2022年9月14日

    文字数:約1300文字

     ワインは製造方法で4つに分類することができる。
    スティルワイン、スパークリングワイン、フォーティファイドワイン、フレーバードワインである。
    ただし、すべての基軸となるのはスティルワインである。

    ワインの分類

    ●スティルワイン

     スティルワインとは、赤、白、ロゼでなじみのある普通のワインのこと。
    「スティル」は、「静かな」という意味
    これは発泡して音がするものに対して、発泡しないから静かということである。
    厳密には、微発泡のものはスティルワインに含まれる。
    日本だと0.5気圧未満、海外だとおおむね1気圧未満もの。

    赤ワイン
    Arek SochaによるPixabayからの画像

     特殊なものとして、貴腐ブドウを使った貴腐ワインや、
    凍結ブドウを使ったアイスワインもスティルワインに含まれる。

    ●スパークリングワイン

     名前の通り、発泡性があるワインのこと。
    有名なものとしてはフランスのシャンパン、スペインのカヴァ、イタリアのスプマンテなどがある。

    シャンパン
    S. Hermann & F. RichterによるPixabayからの画像

     シャンパンはフランスでもシャンパーニュ地方で造られたものだけが名乗ることができる。
    さらに甘辛さで数段階に分けられている。
    その他の地域では発泡の強さで「ヴァン・ムスー」「クレマン」「ペティヤン」と呼ばれる。

     スペインやイタリア、ドイツでも発泡の強さや、造り方で呼び名が変わる。

    ●フォーティファイドワイン

     フォーティファイドワインとは、酒精強化ワインのこと。
    「酒精」とはアルコールのことであり、
    つまり酒精強化とはアルコール度数を高めたワインということになる。
    有名なものとして、スペインのシェリー、ポルトガルのポート、
    マデイラ、イタリアのマルサラなどがある。

    輸送船
    Maike und Björn BröskampによるPixabayからの画像

     造り方は、スティルワインに蒸留酒(主にブランデー)を添加して度数を高める。
    添加のタイミングは、ブドウの発酵途中や発酵後であり、これにより味わいが変わる。
    発酵はブドウの持つ糖分をアルコールと二酸化炭素に分解することで進むが、
    蒸留酒を添加してアルコール度数を高めると酵母の働きが止まり、発酵がストップする。
    発酵を途中でストップさせると分解されずに残った糖分により、甘い味わいになる。

     歴史背景としては、輸送時の腐敗対策としてアルコール度数が高められた。
    似た話で、ビールでもホップとアルコール度数を高めたものがある。

    ●フレーバードワイン

     フレーバードワインは、スティルワインに果物やハーブで香り付けをしたもの。
    有名なものとして、イタリアのヴェルモット、カンパリ、スペインのサングリアなどがある。
    地域や家庭で造られていたものが製品化した。

    サングリア
    kan chansathyaによるPixabayからの画像

     ワインの保存性を高めるためや、出来の悪かったワインを飲みやすくするため、
    逆に飲みにくい薬草を飲むためなどの理由で広まった。
    現代でも苦みの強いものや、独特の味わいのあるものはカクテルのアクセントによく使われる。
    カクテルの王様マティーニは、ジンとヴェルモットからつくられる。

    ●あとがき

     分類が多いのもワインの特徴の一つである。
    同じ醸造酒であるビールや日本酒と比べても多い。
    特にフレーバードワインのように、単独製品として派生していることが素晴らしい。
    ワインは原料であるブドウの出来に左右される部分が大きい。
    不出来だったとしても、神聖視されているワインを無駄にはできないという、
    思想の表れによるものなのかもしれない。