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図解■【レーダーチャートで見る】都市別 家計のお酒代ランキング2024

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文字数:約2200文字

 総務省統計局によって実施される家計調査
この調査ではお酒に関する項目もあり、現代の動向を知ることができる。
都市部におけるお酒の支出額から、2024年のランキングを作成した。
数値をわかりやすくグラフにまとめたので見てみよう。

都市別 家計のお酒代ランキング2024

 家計調査では二人以上の世帯を対象にして、さまざまな支出データを取得している。
その項目のなかにお酒についてのデータもある。
以下が、お酒の項目である。
ここには外食での飲酒代は含まれていない

  • 清酒
  • 焼酎
  • ビール
  • 発泡酒・ビール風アルコール飲料
  • チューハイ・カクテル
  • ワイン
  • ウイスキー
  • その他のお酒

 このデータは都道府県別ではなく、都市別での調査である。
47都道府県の都市部に人口の多い5都市を加えた52都市で調査されている。
以下が調査都市をマッピングしたものである。

家計調査 都市マッピング

・レーダーチャート家計のお酒代:全国

都市別 家計のお酒代 全国グラフ

 まず、全国の家計のお酒代を見てみよう。
全国というのはつまり平均ということである。

 家計がもっとも支出している酒類はビールであることがわかる。
次いで発泡酒などである。
ビールが12,934円、発泡酒などが8,163円で、
これらビール類を合わせると2万円を超える。
家計の主役はビール類といえるだろう。
そして焼酎、清酒、チューハイ、ワイン、ウイスキー、その他と続く。

 ここからは総合ランキングを見ていこう。
全国平均を見てわかるとおり、ビールへの支出がランキングに大きな影響を与える。

・都市別ランキング 総合1位:秋田市

都市別 家計のお酒代 秋田グラフ

 都市別ラインキング総合1位は秋田市
秋田市はビール1位、清酒2位、ウイスキー2位、発泡酒など4位である。
秋田は日本酒のイメージがあるが、他のお酒もよく飲んでいる。

 そもそも秋田県は都道府県別のアルコールの強さNo.1なのである。
お酒に強い人が多いということは、それだけ家庭で飲むお酒も増えるということだろう。
納得の総合第一位である。

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・都市別ランキング 総合2位:青森市

都市別 家計のお酒代 青森グラフ

 都市別ランキング総合2位は青森市
青森市はビール2位、チューハイ4位、その他6位である。
全国平均のレーダーチャートをそのまま大きくしたように見える。
ビールが秋田に次いで2位なのが大きい。

・都市別ランキング 総合3位:熊本市

都市別 家計のお酒代 熊本グラフ

 都市別ランキング総合3位は熊本市
熊本市は焼酎3位、ワイン4位、その他7位である。
ビールは9位だがそれでも総合で3位なのはやはり焼酎だろう。
秋田や青森と比べるとグラフの形がずんぐりしている。
熊本市がワイン4位なのは意外である。

・都市別ランキング 総合452

都市別 家計のお酒代 4-12位グラフ
都市別 家計のお酒代 13-21位グラフ
都市別 家計のお酒代 22-30位グラフ
都市別 家計のお酒代 31-39位グラフ
都市別 家計のお酒代 40-48位グラフ
都市別 家計のお酒代 49-52位グラフ

 都市別ランキング総合4位~52位までを一気に掲載した。
レーダーチャートの形からいくつか見てみよう。

 L字型をしているのは7位のさいたま市12位の福島市である。
清酒とビールが多く、焼酎が少ないことが特徴である。

 総合10位の宮崎市は台形を立てたような形をしている。
ビールが少なく、焼酎と発泡酒などが多い。

 総合20位の仙台市は十字型である。
ウイスキーがもっと増えればさらにキレイな形になるだろう。

 総合52位は津市である。
清酒46位、焼酎35位、ビール52位、発泡酒など50位、チューハイ45位、
ワイン51位、ウイスキー52位、その他51位。
そもそも三重県はアルコールの強い人がもっとも少ない県なのである。
1位の秋田とは真逆の結果なのもうなずける。

 まとめたデータをお求めの方はこちら

酒類別ランキングTOP3

都市別 家計のお酒代 ランキングTOP3

 酒類別にTOP3をまとめた。
清酒では1位福島市、2位秋田市、3位さいたま市である。
東北の福島、秋田は日本酒のイメージだが、実は埼玉も日本酒の出荷量上位なのである。

 焼酎では1位宮崎市、2位鹿児島市、3位熊本市である。
さらに4位大分市、5位北九州市とTOP5までを九州勢が占めている
ちなみに6位は島根県の松江市である。
宮崎市は14,008円、鹿児島市は10,138円でその差は3,870円、約38%である。
つまり宮崎市が圧倒的だといえる。

 ビールでは1位秋田市、2位青森市、3位盛岡市です。
東北のなかでもさらに北の地域でよく飲まれているのは興味深い。
次点は広島市である。

 発泡酒などでは1位高知市、2位宮崎市、3位大阪市である。
高知市は17,033円で宮崎市14,734円に約2,300円の差をつけており、約15%も多い。
発泡酒は高知県がダントツであることがわかる。

 チューハイ・カクテルでは1位仙台市、2位盛岡市、3位大阪市である。
この酒類では都市部別で大きな差はなく、順位が簡単に入れ替わる。

 ワインでは1位東京都区部、2位さいたま市、3位千葉市である。
首都圏がTOP3を占める結果となっているが、この酒類でも順位は簡単に入れ替わる。

 ウイスキーでは1位名古屋市、2位秋田市、3位前橋市である。
次点と比べても大きな差はないので、無理に共通点を見出す必要はないだろう。

 その他のお酒では1位横浜市、2位盛岡市、3位仙台市である。

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都市別 家計のお酒代データ

都市別 家計のお酒代 表

 総合順位で都市を並べたデータ表である。
緑文字はTOP5、赤文字はWORST5である。
以下がグラフである。

都市別 家計のお酒代 グラフ

■【レーダーチャートで見る】シリーズ
ワインの生産、消費、輸出入量
国別お酒の輸出額
都道府県別一人当たりの飲酒量
家計のお酒代

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あとがき

 毎年公表される家計調査のデータは各自治体も注目している。
各酒上位の地域の新聞やWebページでも取り上げられている。
お酒にかかわらず、家計での消費変化は世相を表す。
お酒と他の消費項目との関連を調査するもの面白いだろう。

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