文字数:約500文字
●税収内訳
国税庁が公開しているお酒に関する資料に『酒のしおり』というものがある。
そこに税収の内訳データがあったので、グラフ化してみた。
毎年公開されているのだが、数字の間違いが結構ある。
過去データと合わない部分があり、チェック体制がずさんなのだろうかと心配になる。
![税金内訳表](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2022/01/3a7435470e1cd9184baf2060797aa755.jpg)
![税金内訳グラフ](https://www.alcholog.com/wp-content/uploads/2022/01/339d2c270d90df4ba6f703479f98aef8.jpg)
酒税はビールを筆頭に高いと思うことがあるが、
実は税収の約2.0%程度。
間接税の中では消費税、揮発油税に次いで3番目である。
明治32年には酒税が国税の35.5%を占めて第一位となり、
国を支えたと言われている。
その後は年々酒税による税収は減り続けて、
現在の2%付近で落ち着いている。
これはお酒の生産量が減り続けていることと関係があり、
それは主に消費量の減少に起因すると考える。
税収の2%程度いっても金額では1兆円以上である。
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●あとがき
日本はすでに人口減少の時代に入っている。
人口が減れば、消費量が減り、そして酒税による税収も減る。
国内では酒税による税収を増やすことは難しいが、
日本のお酒を海外で消費してもらえば生産量が増え、税収も増える。
国が日本酒の海外展開をサポートしていることからも、今後の方向性がうかがえる。