更新日:2023年2月1日
文字数:約1300文字
世界中がウイスキーブームの今、最も飲まれているウイスキーブランドは何なのか?
5大ウイスキーといわれるスコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアン、ジャパニーズなのか?
または、注目を集め始めているウイスキー新興国なのか?
イギリスのDrinks Internationalのデータをもとに、
販売量(売上)のランキングをまとめた。
販売量推移もグラフで示す。
パンデミック2年目の2021年はどのようになっているのか見てみよう。
2020年ランキングはコチラ ↓
TOP10を見ると、4位まではインディアンウイスキーが占めている。
1位のMcDowell’sは2019年からの3年連続で首位をキープしている。
2位はImperial Blue、3位はOfficer’s Chice、4位Royal Stagと2020年と順位は変わらず。
インド勢の強さは2021年も健在である。
5位のJohnnie Walkerはスコッチ販売量No.1である。
6位のJack Daniel’sはバーボン販売量No.1である。
ここまでの順位は2020年と変化がない。
7位のHayward’sはJim Beamを抜き、ワンランクアップ。
インディアンウイスキーの勢いを感じる。
2020年に続き9位をキープしたのは8PM。
最後にTOP10入りしたのがアイリッシュNo.1のJameson。
年々確実に販売量を増やしており、ついにTOP10までたどり着いた。
一昔前に世界を席巻したアイリッシュウイスキーの復権が始まるのか。
10位以下では、11位にカナディアンNo.1のCrown Royal、
12位にスコッチNo.2のBallantine’s、15位にサントリーの角瓶が入っている。
20位以内には5大ウイスキーがランクインしているので面目は保てようである。
他の日本勢として、TOP20には入れなかったが、
22位ブラックニッカ、26位トリスがある。
20位以下ではインディアンよりもスコッチやバーボンのブランドが多い。
やはり一日の長があるようだ。
推移を見るとパンデミック前の水準まで回復しているブランドと、
回復しきれていないブランドが見て取れる。
1位のMcDowell’sは回復できているが、2位のImperial Blueは回復が緩やか。
3位のOfficer’s Chiceは回復がかなり弱い。
Old TarenやBagpiperは減少傾向が続いており、
オーナーであるディアジオ社はブランドの売却を発表している。
Johnnie Walkerはここ10年1,500~2,000万ケースの間で推移している。
なかなか2,000万ケースの壁を越えられない。
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パンデミックの影響をどのように立て直すかで、ブランドの今後が大きく変わってくる。
勢いのあるインド市場ではシェア争いが激しい。
他ブランドが落ち込んだ隙にチャンスを掴むブランドが出てくるかもしれない。
2022年の販売量がどのように変化しているか気になるところである。