• お酒全般の情報ブログ

     更新日:2022年7月31日

    文字数:約1100文字

     ジンは他のお酒に比べて、日本での定番商品がはっきりしている。
    これまで、あまり種類がなかったことが要因だろう。

     現在はクラフトジンも増えたが、ジントニックやマティーニなどの
    クラシックカクテルには定番のジンが使われる
    味、品質、流通が安定している
    ことが重要である。
    バーなどに常備されているジンを見てみよう。

    基本情報

    ビーフィーター
    https://www.beefeatergin.com/en-EN

    ●ボタニカル

     ビーフィーターのボタニカルは、以下の9種である。

    1. ジュニパーベリー
    2. コリアンダーシード
    3. アンジェリカシード
    4. アンジェリカルート
    5. オリスルート
    6. リコリス
    7. アーモンド
    8. レモンピール
    9. セビルオレンジピール

     薬剤師であったジェームス・バローが選び抜いた材料である。
    シトラス系(レモンやオレンジ)の材料を初めて取り入れたのが、
    ビーフィーターだと言われている。

    オレンジピール
    https://beefeater.jp/gin/

     スペイン セビリアのオレンジは、バローが知り合いの貿易商から入手していた。
    現在も伝統を守り、セビルオレンジが使われ続けている。

     これらのボタニカルは、蒸留液に24時間も浸漬され、成分抽出が行われる。
    長時間かけて抽出されたものを再蒸留して、中心部(ハート)のみを取り出す。
    蒸留の始めと終わりの部分をカットすることで、雑味のない安定した味わいが得られる。

    名前の由来

    ビーフィーター
    https://www.beefeatergin.com/en-EN

     ビーフィーターの名前の由来は、「ビーフイーター(Beef Eater)」である。
    ビーフイーターとは直訳して牛喰いのことである。

     ラベルに描かれているのは、ロンドン塔を守る衛兵であり、
    ヨーマン・ウォーダーズと呼ばれている。

     この衛兵は、王室主催のパーティーで残った牛肉を持ち帰ることが許されていた
    当時は貴重だった牛肉を食べれることをうらやましがられ、ビーフイーターと呼ばれた。
    ロンドン塔を守り続ける衛兵に、自社のジンも守り続けてもらおうということで、
    商品名をビーフイーターとしたのである。

    ●あとがき

     牛喰い(Beef Eater)という名前を付けたり、それまでなじみのなかったシトラスを使ったり、
    ジェームス・バローはとてもユニークな人だったのだろう。
    需要の増加に伴い、製造拠点を移し、ビーフィーターをどんどん大きくしていった。
    いまだにロンドンでジンの製造を続けている大手はビーフィーターくらいである。
    ビーフィーターは衛兵に守られ続けるのだろう。

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