文字数:約800文字
国税庁の『酒のしおり』データから、焼酎のデータをまとめた。
都道府県別の年間消費量を確認する。
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●都道府県別 一人当たりの年間消費量 【単式蒸留焼酎】
データは都道府県別の消費量を、その年の成人人口で割った。
都道府県の地域別で文字色を変えている。
単式蒸留焼酎の年間消費量ランキングは以下の通りである。

西高東低の分布がキレイに出ている。
日本酒と焼酎で列島を二分する形になるのだろう。
不動のトップ3は鹿児島、宮崎、沖縄である。
鹿児島は芋、宮崎は麦、沖縄は泡盛がメインだ。
ワースト2も不動で、北海道、群馬である。
九州、沖縄、中国、四国の中に福島が食い込んでいるのがおもしろい。
福島県では様々な原料(米、麦、酒粕、そばなど)を使って焼酎造りをしている。
日本酒と焼酎の両方に力を入れている蔵が多いようだ。
●九州・沖縄の消費量
ランキングでは上位を独占している九州・沖縄。
しかし焼酎の本場でも年々消費量は減り続けている。

お酒離れと人口減少で、今後の消費が上向くことは難しい。
打開策としては、海外への輸出であろう。
先進国では健康志向が進み、お酒にも付加価値が必要になる。
焼酎の健康効果(血栓溶解など)がアピールポイントとなる。
国と連携して売り込みをかけることが消費拡大のカギである。
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●あとがき
ランキングでは九州・沖縄は予想通りであるが、
中国・四国がここまで焼酎を消費しているとは思わなかった。
九州からの影響を受けているだろうか。
海外展開について少し上述したが、蔵の規模を考えると二の足を踏むところが多いのではと思う。
供給量を増やすには設備も人も増やさないといけない。
焼酎に限らず、なんでも量が増えると管理が大変になるのは世の常である。
蔵だけで考えるのではなく、国や輸出業者とも知恵を出し合えば、解が見つかるかもしれない。