• お酒全般の情報ブログ

     更新日:2022年10月2日

    文字数:約1100文字

     スコットランドの蒸留地域は、大きく6つに分けられる。
    アイラ、アイランズ、キャンベルタウン、ローランド、ハイランド、スペイサイドである。
    地域の環境や歴史から特徴が見えてくる。

    ●タリスカー

    ・基礎データ、場所

    スカイ島地図
タリスカー蒸留所場所
    • 蒸溜所名:タリスカー蒸溜所
    • 英字:Talisker
    • 意味:ノース語(ヴァイキングの言葉)で「傾いの大岩」という意
    • 創業:1830年
    • 仕込み水:ホーク・ヒルの斜面を流れる川
    • 蒸留器:バジル型、ストレート型
    • 現所有者:ディアジオ社
    • 輸入元:MHD モエ ヘネシー ディアジオ(株)

     ヘブリディーズ諸島のスカイ島にある蒸溜所。
    スカイ(Skye)とはノース語で「翼の形をした島」という意味であり、
    海から眺めた島の形が、翼を広げた鳥のように見えることからきている。

     タリスカー蒸留所は、1960年に火災に遭い、建物が消失している。
    アルコールついた火は、近隣の湖に流れ出し、まさに火の海状態だったという。
    その後2年をかけて、蒸留所を再建し、火災前と全く同じ装置を揃えて、変わらぬ味を再現した。

    タリスカー蒸留所
    https://www.walesonline.co.uk/whats-on/travel/distillery-visits-give-whisky-fans-22184173

    ・特徴

    ・味わい

     一言でいうと、胡椒である。
    スパイシーで、スモーキーで、その中に少し甘さがあり、刺激的な胡椒がある。
    胡椒と、他の風味・味わいが、素晴らしいバランスで成り立っている。

    ・独特な蒸留器

     蒸留所によって蒸留器の形状はさまざまであるが、
    タリスカー蒸留所の蒸留器はラインアームが特殊である。
    初留釜のラインアームがU字型に曲げられている(一般的なものはまっすぐ)。
    U字の底の部分から、重い成分が蒸留器本体に戻るようになっている。

    蒸留器
U字型
    https://skyedistillerytours.scot/distilleries/talisker-distillery/

     さらに、ラインアームの先につながる冷却装置では、
    ワームタブという昔ながらの方式が使われている。
    ワームタブは、銅製パイプが冷水で満たされた槽の中で
    渦巻き状に巻かれていることからこう呼ばれる。
    蒸気はパイプ内を通るときに、冷水に冷やされて液化する。
    ワームタブ方式では、リッチでコクのある風味が得られる。
    この蒸留器によって、タリスカーの個性的な味わいが生まれている。

     ちなみに冷却装置の現代の主流は、
    シェル・アンド・チューブ・コンデンサー(管状コンデンサー)方式である。
    この方式は、垂直に並んだ銅製の管の中に冷水を流し、周囲の蒸気を冷やす仕組みである。
    管の数を増やすことで、蒸気が触れる表面積を増やして急速に液化させることができる。
    この方式では、ライトですっきりした風味になる。

    ●あとがき

     スコッチの中でも、ピートやヨードとは違った個性がタリスカーにはある。
    しっかりとして個性は印象に残りやすく、ふとした瞬間に想起されやすい。
    食事をしているときに、これはタリスカーに合いそうだと思ってしまうことがある。
    この素晴らしい個性が、タリスカーが世界中で熱狂的なファンがいる理由であろう。

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