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図解■ シャンパン・スパークリングワインの輸入量【日本】『国別輸入単価に衝撃を受ける』

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文字数:約1800文字

 日本でもお祝いの席でシャンパンやスパークリングワインを
飲まれることが多くなってきた。
また、普段から気軽に飲める価格帯のものも増えてきている。

 シャンパンやスパークリングワインは
日本にどのくらいの輸入されているのだろうか。
輸入量や国別のデータをまとめたので見てみよう。
データは財務省貿易統計のものを使用した。

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●シャンパン・スパークリングワインの輸入量

シャンパン・スパークリングワイン輸入量 グラフ

 日本のシャンパン・スパークリングワインの輸入量推移のグラフである。
見ての通り、右肩上がりに増え続けている
突発的な増加もあるが、2024年は約4万kLも輸入している。
日本でシャンパンやスパークリングワインの需要が高まっているといえる。

 もう少し詳しく、国別でも見てみよう。

・シャンパン・スパークリングワインの輸入量【国別】

シャンパン・スパークリングワイン輸入量 国別 グラフ

 輸入量の多い国の推移を表したグラフである。
フランス、スペイン、イタリアの3カ国が圧倒的に多いことがわかる。
この3カ国の輸入量は長期的な増加傾向にある。
2000年代後半にスペインがイタリアを抜いて
その差を広げ続けていることも興味深い。

 3カ国に続いてチリ、オーストラリア、ドイツ、
南アフリカ、アメリカなどから輸入しているが、
量としてはそれほど多くない。

 2024年の輸入量内訳をみてみよう。

・シャンパン・スパークリングワインの輸入量内訳【2024

シャンパン・スパークリングワイン輸入量内訳2024 グラフ

 輸入量第1位はやはりフランスで38%を占める。
続いてスペインが32%、3位がイタリア21%である。
この3カ国だけで全体の9割を占めている。

 4位のチリが4%、5位のオーストラリアが3%。
上位5カ国で97%を占めており、その他は3%である。

 各国の輸入量割合を推移にしてみた。

・シャンパン・スパークリングワインの輸入量割合

シャンパン・スパークリングワイン輸入量割合 グラフ

 1995年頃まではフランスが全体の50%を占めていたが、
割合は徐々に減少し、現在は40%を割っている。

 1990年代後半はイタリアが割合を増やした。
次にスペインが人気となり、イタリアを抜き去る。

 以前はドイツやアメリカも多かったが、現在はそれほどでもない。
オーストラリアは2000年代からの割合を維持している。
2010年頃からはチリが台頭し始めることがわかる。

 ここまでは輸入量を見てきたので、輸入額も見てみよう。

●シャンパン・スパークリングワインの輸入額

シャンパン・スパークリングワイン輸入額 グラフ

 このグラフはシャンパン・スパークリングワインの輸入額の推移である。
輸入量と同様に右肩上がりだが、傾向がやや違う。
輸入額のほうが上昇傾向が強い、つまり急激に増加している。

 2022年から2024年の3年間は1,000億円前後に達している。
これは2021年よりも4割ほど増加していることになる。
要因は二つ考えられる。
世界的な物価高と円安である。

 では輸入単価がどうなっているのだろうか。

●シャンパン・スパークリングワインの輸入単価

シャンパン・スパークリングワイン輸入単価 グラフ

 輸入単価として1リットルあたりの金額を算出した。
これまでは高くても2,000円ほどだったが、
2024年は約2,500円まで上昇している。

 これは低価格帯、高価格帯に関わらず、
全体的に単価が上昇してるといえる。

 国別の上昇率をまとめた。

・シャンパン・スパークリングワインの輸入単価上昇率

シャンパン・スパークリングワイン輸入単価上昇率 グラフ

 2021年と2024年を比較した。
全体としては1.33倍に上昇している。

 国別ではフランスが1.30倍、スペイン1.29倍。
イタリア1.37倍とチリ1.36倍が高い上昇率を示している。
オーストラリア1.23倍、アメリカ1.18倍である。

 上昇率も驚きだが、国ごとの輸入単価にも注目したい。
フランスの輸入単価がダントツで高い
やはりシャンパンのブランド戦略は流石ということだろう。
フランスが5,356円なのに対して、スペインは593円である。
その差は9倍もある。

 フランスに次いで単価が高いのはアメリカだが、
現在はアメリカからの輸入量はそれほど多くない。
2025年のデータではどうなっているのか気になる。

●あとがき

 国内の景気が弱い、所得が伸びない、物価高、
アルコール離れ、世界情勢が不安定、などなどいわれているが、
シャンパン・スパークリングワインの輸入は増加傾向にある。
単価が上がっているにもかかわらずである。
その答えは、シャンパン・スパークリングワインが
『意味を持つ一杯』のポジションを得たということだろう。