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ダイエットに関心がある人は「糖質」や「カロリー」という言葉に敏感である。
お酒の種類に関する糖質とカロリーを解説しよう。
まず結論は『ダイエットには醸造酒よりも蒸留酒』のほうが適している。
醸造酒とはビール、日本酒、ワイン、紹興酒など。
蒸留酒とは焼酎、泡盛、ウイスキー、ジン、ラム、テキーラ、ブランデー、ウォッカなど。
ダイエットにはカロリーよりも糖質のほうが影響が大きい。
カロリーも糖質も少ないほうがよいが、どちらかといえば糖質を減らしたほうが効果的である。
●お酒の糖質とカロリーの早見表
以下は、文部科科学省の食品成分データベースのデータをもとにして計算した早見表である。

100ml当たりのカロリーが多いのは度数の高い蒸留酒である。
同じ蒸留酒の焼酎や泡盛は度数が度数が低いのでややカロリーは抑えられる。
意外かもしれないが、ビールや日本酒やワインなどの醸造酒はそれほどでもない。
しかし1杯当たりに換算するとカロリーが高いのは醸造酒となる。
特にビール中ジョッキ(500ml)は1杯で200kcal近くある。
逆に蒸留酒は1杯が少ないのでカロリーは低くなる。
100ml当たりの糖質が多いのは梅酒である。
やはり砂糖などの糖類を加えているためだろう。
これはリキュールのさだめともいえる。
それでもごはんよりは少ない。
蒸留酒は糖質ほぼゼロである。
1杯当たりの糖質が多いのも梅酒である。
次いでビール中ジョッキである。
ごはん1杯当たりと比べれば少ないのだが、飲み過ぎには注意したい。
●お酒のカロリー

カロリーとは、エネルギー(熱量)を表す単位。
カロリーを摂取することは、エネルギーを摂取すること、
つまり人間の身体を動かす源を摂取することである。
エネルギー源の主なものとして3大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)がある。
タンパク質と炭水化物は4kcal/g、脂質は9kcal/g。
純アルコール(エタノール)は7kcal/gと言われている。
アルコールのカロリーは意外と高いように思えるが、これはアルコール100%の場合である。
蒸留酒のカロリーが高いのはアルコール度数が高いためであることがわかる。
しかし度数が高いということは1杯当たりの量が少なくなるので、結果カロリーも低くなる。
逆に度数の低いビールは1杯当たりの量が多くなるので、結果カロリーが高くなる。
●お酒の糖質

炭水化物は糖質と食物繊維で構成されている。
蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ウォッカなど)には糖質がほぼ含まれない。
これは製造時の蒸留工程で不純物である糖類を除去できるためである。
蒸留工程のない醸造酒(ビール、日本酒、ワインなど)には糖質が含まれている。
さらに梅酒のようなリキュール(混成酒)は、
原料となる果実などからエキスを抽出するために糖類を使う。
このためどうしても糖質が高くなる。
●ダイエットするならカロリーよりも糖質

ダイエットにはカロリーよりも糖質のほうが影響が大きい。
カロリーも糖質も少ないほうがよいが、どちらかといえば糖質を減らしたほうが効果的である。
ビールはカロリーも糖質も高く、ダイエットには向かない。
ダイエットに向くものは蒸留酒の水割りやソーダ割りである。
ハイボールや焼酎の水割り、お湯割り、レモンチューハイやレモンサワーは
糖質が入っていないものなら問題ない。
ジンジャーハイボールやコーラ割りは砂糖が入っている。
ジントニックにもトニックウォーターに砂糖が含まれるものが多いので避けたい。
蒸留酒でもカロリーはあるので飲み過ぎには注意が必要だ。
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●あとがき
ビールはカロリーも糖質も多いと書いた。
メーカーもわかっていることなので、糖質ゼロをうたう商品を多数出している。
そのうち居酒屋でも糖質ゼロのビールがメニューにのる日がくるかもしれない。
ノンアル商品がメニュー化されたのだからあり得なくない。
カロリー表を見ていると、定食(ごはんとおかず)とビールだけで
1000kcalを簡単に超えることは良くも悪くもあると思う。